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『ぷよぷよ』競技が面白く見られる3つの用語 高度な駆け引きが楽しめるように…?

1991年に誕生したパズルゲーム「ぷよぷよ」の競技シーンでは、単純な大連鎖に留まらないテクニックの数々をはじめ、熟練プレイヤー同士の深い読み合いが発生しています。今回は「ぷよぷよ」の試合をより楽しむための専門用語についてご紹介します。

専門用語で知る『ぷよぷよ』の奥深い世界

『ぷよぷよ』の定形のひとつ「階段積み」の連鎖を仕込んでいるところ。画像はスーパーファミコン版『す~ぱ~ぷよぷよ通 リミックス』
『ぷよぷよ』の定形のひとつ「階段積み」の連鎖を仕込んでいるところ。画像はスーパーファミコン版『す~ぱ~ぷよぷよ通 リミックス』

 約30年前に誕生し、今もなお落ち物パズルゲーム界の最前線をひた走る人気タイトル『ぷよぷよ』。90年代にブームを巻き起こして以降、パズルゲームの定番として大勢のファンに親しまれてきた同シリーズですが、昨今の競技シーンにおける盛り上がりを皆さまはご存知でしょうか。

「eスポーツ元年」という言葉が新語流行語大賞にノミネートされてから約4年、国内ではメーカー(セガ)主催による公式大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」を筆頭に、プロゲーマーやアマチュア問わず、日夜さまざまな「ぷよらー」が対戦に没頭。2019年度からは「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」の競技種目にも選ばれるなど、『ぷよぷよ』はとりわけeスポーツシーンにおいて存在感の強さを発揮しています。

 この記事では、知っていれば『ぷよぷよ」の見方がガラッと変わる、競技シーン特有の専門用語を3つ紹介します。用語の意味を踏まえつつ、具体例や試合中における見どころなども説明します。

●多種多様な連鎖が存在する「定形・不定形」

 大前提として、「ぷよぷよ」は”同じ色のぷよ(ピース)を4個以上くっつけて消滅させて得点を稼ぐ”落ち物パズルゲームであり、対戦では「お邪魔ぷよ(ぷよを消すと発生)を相手に送り込んで自滅を狙う」ことに主軸が置かれています。というのも、ぷよが一定の高さまで積み上がったプレイヤーは問答無用で敗北となるため、それを避けるためにぷよを消しつつ、一方で相手側にはお邪魔ぷよを送り込む必要があるのです。

 ここで重要なのが、ぷよを効率よく消すための連鎖。ぷよを連鎖して消すと得点を一気に稼げるほか、得点数に比例してお邪魔ぷよも大量に投入できる。だからこそ、数多の「ぷよらー」たちは長い年月をかけてさまざまな連鎖の型を編み出してきました。

『ぷよぷよ』における連鎖の型は、大まかに「定形」と「不定形」に分けることができます。前者は同系統の連鎖を組み合わせて生み出す比較的ベーシックなもの(例:階段積み)で、後者は戦況に応じて自在に組み上げるトリッキーなもの(例:fron積み)。種類こそ異なりますが、スピーディかつ正確な連鎖は競技シーンを勝ち抜く上で必須。連鎖の型をひとつかふたつ知っておくだけでも、各プレイヤーの戦術を読み解く重要な手がかりになるはずです。

●試合の流れを決める「本線」

 続いてご紹介するのは、試合の流れに大きく関わる「本線」。こちらは相手に勝ち切るための大連鎖を指す用語です。「ぷよぷよ」はこの本線をどれだけ邪魔されずに連鎖できるかで勝敗が決まるといっても過言ではありません。

 序盤でいくつか連鎖を作りつつ、相手の攻めをさばきながら本線を築き上げる。そして中盤、「ここぞ!」という場面で積み上げたぷよを着火(ぷよを消す)させ、コツコツと築き上げた本線を生かして大量のお邪魔ぷよを相手へ送りつける。これが熟練プレイヤーの間で行われるハイレベルな試合の全体像です。

 運と実力が合致すると驚きの連鎖へつながることもある本線。しかし、卓越した実力を持つプレイヤー同士が激突した場合、本線がすんなり決まることはそうそうありません。というのも、熟練者は「相手の本線をあらかじめつぶすための連鎖」を事前に組んでおくからです。

●相手の本線を事前につぶす「催促」

 本線の規模(連鎖数)で勝敗が決まりかねない「ぷよぷよ」の競技シーンでは、相手の本線をつぶし(少ない連鎖数で誘発させる)、上書きするように連鎖数の多い本線を相手にぶつけるのが定石です。

 そのための手段が「催促」と呼ばれる小連鎖。2~3回で終わる連鎖を作り、お邪魔ぷよを送り込んで相手へプレッシャーをかける。すると相手はお邪魔ぷよを処理しながら本線を維持する必要が生じ、耐えきれなくなった段階で未完成の本線を使わざるをえなくなる……というわけです。

 試合中に自陣のぷよを積み上げつつ、相手の陣地も観察(「凝視」と呼びます)しながら本線の維持と妨害を同時にこなす。筆者も改めて過去の競技シーンの動画を見直しましたが、刹那の間に思考を働かせ、臨機応変にぷよを積んでいく熟練プレイヤーのテクニックに思わず見惚れてしまいました。

 過去に『ぷよぷよ』で遊んだ方はもちろん、eスポーツでの『ぷよぷよ』が気になった方はぜひ、動画サイトなどで猛者ぷよらー同士の戦いをチェックしてみてはいかがでしょうか。

(龍田優貴)

【画像】『ぷよぷよ』の基本、「連鎖」を作って勝つまでの流れ(5枚)

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