意外と悩み多きマンガの不死身キャラ5選! 死ねないがゆえの悲哀や苦悩も
「不死身」のキャラクターが登場するマンガは、ファンタジーからアクション、バトルなど、さまざまなジャンルにわたって存在します。不死身だからこその悲哀や苦悩を秘めた「不死身キャラ」が登場するオススメマンガ5選を紹介します。
本当に羨ましい? 死ねない不死身キャラ

何があっても死なない、死ねない「不死身」キャラクターが登場する作品は、ファンタジーからアクション、バトルなど、さまざまなジャンルにわたって存在します。この記事では、不死身だからこその悲哀や苦悩を抱えた不死身キャラを紹介します。
●火の鳥(の生き血を飲んだ人々)『火の鳥』
『火の鳥』は、「マンガの神様」手塚治虫先生が30年以上かけて描き続けた超大作です。卑弥呼の治める古代から、AIが世界を統治する未来までが描かれ、舞台は地球だけでなく、宇宙のかなたの星にまでおよびます。生命の本質や人間の愚かさ、愛などを描いた各編はそれぞれで完結していますが、全部でひとつの壮大なストーリーにもなっているのです。
同作のキーとなる火の鳥は、炎をまとった鳥で、人類の行く末を見守り続ける不死鳥です。100年に一度、火の中に飛び込んで自らの身体を焼き再生することで永遠に生き続けており、未来を見通す能力やテレパシーで会話する能力も持っています。
火の鳥は「その生き血を飲むと、不老不死になれる」と信じられている、作品の「狂言回し」で、時空を超えて生き続けてさまざまな時代に登場します。手塚先生は、そんな火の鳥の周りで起こる「いつの世も変わらぬ人間の生への執着、それに関連しておこるさまざまな欲望や葛藤」をテーマに、彼なりの人類の歴史を描いたのです。
●バン『七つの大罪』
人気ファンタジーマンガ『七つの大罪』に登場する不死身の肉体を持つ「強欲の罪のバン」は、かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊「七つの大罪」のひとりで、左の脇腹に狐の印があります。元盗賊で2mを超える立派な体格をしており、不死身という特性を活かした魔力や肉弾戦による戦いが得意です。
彼が不死身となったのは、ある女性がきっかけでした。妖精の国でエレインと出会い、互いに惹かれ合うようになったバンでしたが、ある日、妖精の国に現れた赤い魔神にボロボロにやられてしまいます。そして、瀕死のバンにエレインは「生命の泉」の水を与え、バンは不老不死の身体になったのです。
バンの不死身の身体がもっとも活かされたのは、煉獄でメリオダスの心を探した時でした。不死身とはいえ、骨を焼かれ、体を凍らされる煉獄で苦痛と孤独に耐え、ついには煉獄に住む魔物たちを倒すほどの力も手に入れたのです。メリオダスの心も無事発見し、闘級アップしたばかりか、自身の力や体力を相手に与える「ギフト」という技も得ました。