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『幽☆遊☆白書』のトラウマ場面5選 仙水が変わってしまった地獄の光景…

巻を追うごとにグロテスクさは増し、ひとりの男の人生観をも歪める

●武威の一振りで、敵の内臓がバラバラに

 妖怪が死闘を繰り広げる「暗黒武術会」に招待された幽助たちは、次々と強大な敵を相手に奮闘し、決勝戦まで勝ち進みます。幽助をこの大会に招いた戸愚呂兄弟も、鴉、武威とともに準決勝まで勝ち進み、「五連邪チーム」と対峙しますが、戸愚呂弟は不在。そして、五連邪チーム5人に対し、戸愚呂チームは3人で戦うのですが力の差は歴然でした。

 鴉は見えない爆弾で相手の身体を吹き飛ばし、戸愚呂兄は3人を相手取り、全身から展開した針で串刺しにしてしまいます。なかでもグロテスクだったのが、武威の試合です。足が沈むほどの重さがある大きなオノを一振りして、相手の身体を一刀両断。骨や内臓、目玉までもがバラバラに吹き飛んでしまいました。

 戸愚呂チームの登場を喜んでいた観客たちも絶句してドン引き、さらに武威が吹き飛ばした敵の臓器が客席まで飛んできて大騒ぎになります。大ゴマで描かれたこともあり、強く印象に残るシーンでした。

●悪と思われていた妖怪が虐殺されるのを見て、仙水の価値観が変わる……

 暗黒武術会を終えた幽助たちは、人間界と魔界を繋ぐトンネルを塞ぐ任務を言い渡されます。トンネルを作ろうとしていた仙水忍は、かつて幽助のように霊界探偵として任務を言い渡されていた人物でした。しかし、当時トンネル作りを目論んでいた左京率いる「ブラック・ブック・クラブ」幹部のアジトを強襲した際に、人間が妖怪を拷問・虐殺している光景を目にしてしまったのです。

 吊るされて釘や針を全身に刺され涙を流し、臓器をバラバラにされる妖怪たち。そして、拷問や妖怪の血の池地獄を楽しむ人間たちの姿を見たことで、「妖怪は悪」と信じて疑っていなかった仙水の価値観は崩壊してしまいました。仙水はその場のすべての人間を殺し、後を追って来た樹に対し「ここには人間はいなかった 一人もな」と言います。そして、仙水は人間の恐ろしすぎる犯罪が記録された「黒の章」を霊界から持ち出して行方をくらませ、その後人間を滅ぼそうと考えるようになったのです。

 生真面目で使命感の強い男だった仙水がおかしくなってしまうのも当然なくらい、虐殺される妖怪たちの姿は衝撃的な光景でした。TVアニメシリーズでは妖怪たちの叫び声と、血の池が映し出されるという程度でしたが、それでも恐ろしいです。

 同じ冨樫先生の『HUNTER×HUNTER』でも、「キメラ=アント編」を筆頭に、かなり残酷な描写がありましたが、こういった場面があるからこそ、主人公たちの強さや真っ直ぐ立ち向かう精神力がより輝くのではないかと思います。光と闇を容赦なく描く冨樫先生の作品は、何年経っても色褪せない面白さを感じます。

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