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『ONE PIECE』研究家が厳選!最終章を楽しむために今読み直しておきたい単行本5冊は?

物語の核心に迫りそうな伏線がある「世界会議」

●第51巻「11人の超新星」

 魚人島に向かうため、サウザンド・サニー号に特殊なコーティングを施そうとシャボンディ諸島に立ち寄る一行。前半のデュバルの話はコメディ調ですが、後半は海軍本部が存在するマリンフォード近くを舞台にしてるだけあって、ハラハラする展開を迎えます。

 ミヤザワ氏 「ルフィやゾロと同じく1億超えの『超新星』の面々、そしてレイリーの登場などにワクワクさせられます。天竜人や人身売買といったこの世界の闇の部分について、初めて語られるという点でも重要でしょう」

●第70巻「ドフラミンゴ現る」

「パンクハザード編」と「ドレスローザ編」のつなぎとしてのな色が強い1冊です。錦えもんやモモの助のやり取り、ルフィ&ロー、キッド&アプー&ホーキンスというふたつの海賊同盟の発覚など、のちのワノ国編に関わる要素も多くあります。

 ミヤザワ氏 「世界政府や黒ひげとの戦いが行われるであろう最終章では、海軍を離れ黒ひげと行動を共にしている青キジ(クザン)の動向がキーになってくると考えています。その真意は不明ですが、この70巻ではドフラミンゴに倒されようとする友人・スモーカーを助けたのち、その考えの一端が語られます」

●第90巻「聖地マリージョア」

 四皇ビッグ・マムの本拠地であるホールケーキアイランドに乗り込んでサンジを連れ戻し、一味の追撃を逃れるルフィたち。その一方で、「世界会議(レヴェリー)」に臨む世界各国の王族や、独自の思惑を持つ革命軍などが集う聖地マリージョアがメインの舞台となります。

 ミヤザワ氏 「まさに最新話(※インタビュー時点:1054話)や、今後の最終章に関わってくる要素ばかりの重要な巻です。『世界会議』だけでなく、五老星の上の存在である『イム様』や、マリージョアに保管される凍った麦わら帽子など、重大になりそうな伏線が盛りだくさんです」

『ONE PIECE』研究家が選んだ5冊のうち、あなたはどれだけ内容を覚えていたでしょうか? 少しでもうろ覚えのものがあれば、ぜひ最終章が始まったばかりの今のうちに読み返しておきましょう。

(はるのおと)

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