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2022年も映画界を盛り上げたのは「劇場アニメ」 『スラダン』『すずめ』も100億を狙う?

2022年の日本映画界は、『劇場版 呪術廻戦0』と『ONE PIECE FILM RED』が興収100億円ごえのメガヒット作になりました。11月公開の『すずめの戸締まり』、12月公開の『THE FIRST SLAM DUNK』も好調に数字を伸ばしています。どの作品も、音響のよい、大スクリーンで楽しみたいものばかりです。お正月休みに観たい劇場アニメを、ぜひチェックしてみてください。

劇場アニメ、空前の大ヒットラッシュ

12月初めの公開から、高い評価が集まっている『THE FIRST SLAM DUNK』
12月初めの公開から、高い評価が集まっている『THE FIRST SLAM DUNK』

 2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、国内歴代1位となる興収404.3億円に。2021年は『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の102.9億円を筆頭に、『名探偵コナン 緋色の弾丸』『竜とそばかすの姫』が続き、劇場アニメが年間興収ランキングの上位を独占しました。コロナ禍でも、熱いファンに支えられたアニメ作品は大変な人気を博しました。

 2022年の日本映画界興収ランキングも、劇場アニメが抜群の成績を残しています。興行通信社調べによると、7月公開の『ONE PIECE FILM RED』が186.7億円で第1位に。2021年12月に公開スタートした『劇場版 呪術廻戦0』が138億円で第2位、4月公開の『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』が97.5億円で第4位となっています。

 11月に公開された『すずめの戸締まり』は93.4億円で第5位。また、12月3日に封切られたばかりの『THE FIRST SLAM DUNK』は公開3週目で早くも41.8億円を弾き出しています。『すずめの戸締まり』も『SLAM DUNK』も100億円ごえを狙っています。かつてなく劇場アニメのメガヒット作が相次いだ年に、2022年はなりそうです。

紅白出場が決まった『ワンピース』の歌姫

 ロングラン上映が続いた『呪術廻戦0』は、「呪術高専」に入学した乙骨憂太と怨霊と化した少女・里香とのせつないラブストーリーが描かれました。五条悟先生が憂太に語りかけた「愛ほど歪んだ呪いはないよ」という言葉が印象的な、ダークな恋愛ファンタジーです。

 劇中の百鬼夜行の決行日に合わせ、12月24日(土)からAmazon Prime Videoにて配信も始まります。2023年7月にはTVアニメシリーズの第2期「懐玉・玉折/渋谷事変」が始まるので、五条先生の活躍ぶりを目に焼きつけておきたいものです。

 2022年の最大のヒット作となった『ONE PIECE FILM RED』は、シリーズ最大のヒット作だった『ONE PIECE FILM Z』(2012年)の興収68.7億円を大きく上回りました。東映の単独配給で100億円ごえ作品は初めてで、松竹と共同配給した特撮大作『大怪獣のあとしまつ』の不調も忘れさせる快進撃となりました。

 音楽の力で新しい世界をつくろうとする歌姫・ウタのライブステージが大きな見どころとなっており、幅広い客層の動員につながったようです。12月31日(土)の「第73回 NHK紅白歌合戦」には、ウタがアニメキャラクターとして初めて紅白に出演することが決まっています。大晦日の夜も、『ワンピース』のキャラたちが大活躍しそうです。

 ほかにも年間興収ベスト10には、人気コミックの実写版『キングダム2 遥かなる大地へ』が51.3億円で第7位、山本耕史さんのセリフ「私の好きな言葉です」が話題になった『シン・ウルトラマン』が44億円で第10位にランクインしています。

【画像】見逃してない? 2022年に話題をさらった劇場アニメ4作品

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