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マンガ家たちが岩手の魅力を描く「コミックいわて」第8弾が発売 復興と歩むその未来は

被災の現場でマンガが読まれていた

――それでも1年後の2012年3月には「コミックいわて2」が発売されています。発売に至るまでにはどのような経緯があったのでしょうか。

 これは、「コミックいわて」に限らずですが、避難所や被災の現場でマンガが読まれているということがだんだん分かってきたのです。子供も大人もマンガを読むことで、癒しや、コミュニケーションの手段になっているという声がありました。

 また、炊き出しや救援など、県外から震災支援活動にいらした方々が、「コミックいわて」の存在を知って、面白いから買って帰るとか、家族や友人に宣伝してくださるという動きも見られました。

「(震災がきっかけとなり)どんどん増えてくる全国のみなさんとのつながりのなかに、この『コミックいわて』も位置付けられる」という知事の考えもあり、復興シンボルとして、第2弾以降も発売していくことが決まりました。

震災後も発行が続く「コミックいわて」シリーズ ©️岩手県・銀杏社
震災後も発行が続く「コミックいわて」シリーズ ©️岩手県・銀杏社

――「復興シンボル」としての活動とは、具体的にどのようなものでしょうか。

 例えば、震災後の最初の発行となった「コミックいわて2」には、 いくえみ綾先生、庄司陽子先生、大和和紀先生など、9名のマンガ家が応援イラストを提供してくださりました。多くの県民が励まされただけでなく、全国の方に「コミックいわて」を手にとっていただくきっかけとなったと思います。

 また、2013年からスタートした「コミックいわてWEB」(http://comiciwate.jp/)にも、震災関連のマンガを11作品掲載しています(2019年3月時点)。「コミックいわてWEB」は、より多くの方に岩手の魅力や被災地の状況を知っていただきたいという思いから始めた、無料のマンガ配信サービスです。

【画像】こうの史代さんも寄稿、「コミックいわて」収録作品を見る

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