『スパイファミリー』のラスボスは誰? デズモンドではない可能性も
戦争の火種は東国の地下社会に

東国の統一党党首、デズモンド・ドノバンは戦争の準備を進めていると疑われている政治家ですが、そのパーソナリティは謎に包まれ真意が読み取れません。隣国の西国からしてみれば、何を考えているか分からず、いきなり戦争を起こしそうな危険人物に見えます。そこでデズモンドの真意を探るため「オペレーション・ストリクス」が始まりました。
しかし今のところ戦争を望んでいるのは東国の非合法組織ばかりです。西側の要人、ブランツ外相を暗殺して東西対立を煽って開戦しようと目論んでいたのは東国のテロ組織ですし、ガーデンと関係の深い東国のマフィア「グレッチャーファミリー」をお家騒動で乗っ取ったのは開戦派のレオナルド・ハプーンという人物です。
今のところ東国に戦争を望んでいる様子は見られません。むしろ不満を戦争に向けさせようとする国内諸勢力を、国家保安局による合法的な締め上げとガーデンによる非合法の暗殺で抑え込んでいるように見えます。
●本当の敵はデズモンドではなく、旧国家の亡霊たち?
以上の点から、『スパイファミリー』における本当の敵はデズモンドや統一党ではないかもしれません。そこで考えられるのは西国と東国の元になった旧国家の残党という線です。西国と東国の歴史は不明ですが、本作の舞台の元ネタが東ドイツと西ドイツであることからして、本来はひとつの国だったものが東西に分裂して現状に至ったのかもしれないのです。
つまり旧国家の残党が再統一を夢見て、政情不安定な東国の地下組織に働きかけて戦争の機運を作ろうと工作している可能性です。戦争になれば勝敗はどうであれ、勝った国の統治により東西はひとつになるでしょう。
また東西分裂前の旧国家があるとしたらアーニャとの関係も疑われます。テストで今は使われていない「古語」の成績が良かったことからして、アーニャは古語が使われている環境で育ったのかもしれません。もしかしたら古語は統一前の国家の言語で、人体実験を施した組織で使われていた可能性も。
今のところ、東西両国家の成り立ちをはじめとして多くの謎が残されている本作ですが、今後は登場人物の過去と戦争の原因がドラスティックに交錯し、因果が明らかにされていくと予想されます。2023年制作決定が発表されている劇場版『スパイファミリー』とアニメ2期。公開・放送日は共に未定ですが、連載を追うなどしながら楽しみに待ちましょう。
(レトロ@長谷部 耕平)




