「打ち切り? 予定通り?」少年ジャンプの人気作が唐突に連載終了したワケ
作者自身が明かした連載終了の理由とは?

『幽☆遊☆白書』に「打ち切り説」が浮上した理由として挙げられるのが、魔界統一トーナメント編が中途半端なところで急に終了してしまったこと。幽助vs黄泉のバトルが始まった直後にいきなり時間軸が進み、大会の結末は日本に戻った幽助の口から語られるという驚きの展開でした。
その後、しばらくして連載終了となったため、「打ち切られたのではないか?」といった憶測が飛ぶことになります。
しかし、作者の冨樫義博さんは、『幽☆遊☆白書』が連載終了に至った経緯について、「自分から編集部に頼み込んだ」と明かしています。
主な理由として、週刊連載という過酷な環境で睡眠時間を削りながらマンガを描いていた結果、心身に不調をきたしたこと。「原稿はすべてひとりで仕上げたい」との想いと、それが満足にできないストレス、商業誌において『幽☆遊☆白書』のキャラクターでできることはやりつくしたこと、などを挙げられています。
最後に「わがままでやめました。すいません」と締めくくっていた冨樫さんですが、完璧を求めるがゆえの決断だったのかもしれません。
●打ち切りから復活するも、またもや打ち切り?
鈴木央さんの『ライジングインパクト』は、ちょっと珍しい打ち切りを経験した作品です。ゴルフを題材にした同作は、プロ野球選手を夢見ていた主人公のガウェイン・七海が女子プロゴルファーの西野霧亜と出会い、自身もプロゴルファーを目指すという物語。
1998年から連載が始まった同作は、1999年に打ち切りのかたちで一度連載が終了。しかし、終了後の読者の反響が大きかったこともあり、3カ月後に連載が再スタートしました。
にもかかわらず、2002年になんと二度目の打ち切りが決定。同年「赤マルジャンプ」にて、完結編となる読み切り作品が掲載されています。
連載が打ち切られた理由について詳しいことはわかりませんが、一部の読者の間では「主人公が強くなりすぎたため、これ以上強くなれないから仕方なく打ち切ったのでは?」「ジャンプ読者とゴルフマンガの相性が悪かったのでは?」など、さまざまな憶測が飛び交っていました。
『ライジングインパクト』は二度も打ち切られた珍しい作品として、今も記憶に残っている人は多いようです。ちなみに作者の鈴木央さんは、のちに「週刊少年マガジン」にて『七つの大罪』を連載し、大ヒットさせています。
打ち切りになった連載マンガのなかには、最終話の体裁すらとらず、本当に未完のまま終わってしまった作品も無数にあります。今回紹介した3作品はきちんと完結しているので、読者は不完全燃焼にならずに済みました。今、連載終了にまつわる背景を加味した上でコミックを読み返してみると、新たな見方ができるかもしれませんね。
(LUIS FIELD)



