『ガンダム』アムロ、ララァにも匹敵? 身近にいた「意外なダイヤの原石」
ファーストガンダムには、アムロ、ララァといった卓越したニュータイプが登場します。まさに超人的な特殊な力を持つニュータイプたちですが、アムロの近くには意外なニュータイプ候補がいました。アムロやララァに匹敵する可能性を秘めた人物とは……?
アムロの側にいた「ダイヤの原石」とは?

現在、ガンダムシリーズの最新作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のSeason2が好評放送中。昭和に誕生した傑作の血を受け継いだ最新シリーズが、令和の時代もアニメファンに受け入れられているのは素晴らしいことです。
そのガンダム作品の原点である、TVアニメ『機動戦士ガンダム』の主人公・アムロ・レイは、高いニュータイプの素養を持った少年で、戦いのなかで卓越した操縦技術を開花させていきます。しかし、そんなアムロすら上回る早いタイミングで、ニュータイプらしい驚きの能力を発揮した人物がいました。
●仲間に訪れる死を予知?
その人物とは、アムロと同じホワイトベースのクルーであるミライ・ヤシマです。彼女はアムロと違ってMSのパイロットではなく、ホワイトベースの操舵手ですが、作中で超能力じみた不思議な言動を披露しています。
エピソード24の「追撃!トリプル・ドム」の中でホワイトベース隊は、ジオンの黒い三連星を相手に苦戦を強いられます。ブリッジにいたマチルダ中尉は、自らミデアで援軍に出るための準備を指示しますが、それを聞いたミライは「少し間に合わないかもしれない」と、まるで予言のような言葉を漏らしました。
マチルダにその理由を聞かれたミライは、「理由はありません、そう思えるんです」と曖昧に返答。その直後、驚いた表情を浮かべてマチルダの顔を見つめたミライは、まもなく訪れる彼女の死まで予知したかのようにも見えました。
ホワイトベースの艦長で、のちにミライの夫となるブライト・ノアは、ミライについて「ニュータイプに近い」と発言する場面があり、それも加味するとエピソード24でのミライの予言めいた言動は、ニュータイプとしての片鱗を見せた描写と言えそうです。
未来予知のような力といえば、戦闘中のTV放送を観ていたララァ・スンが、画面に映ってもいない「白いモビルスーツが勝つわ」と予言し、その通りの結果になるシーンがあります。ミライにも、ララァと同じような力があるとすれば、相当な逸材だった可能性すらあるのではないでしょうか。
それにTVアニメ版では、アムロがニュータイプとして本格的に覚醒するのは地球を発ち、再び宇宙に上がってからのこと。そう考えると、ミライのほうがアムロよりも早く、特別な能力に目覚めていたのかもしれません。
もしもミライがMSのパイロットだったら、どんな活躍を見せてくれたのか……と、思わず妄想したくなる才能の持ち主ですね。
(大那イブキ)