『トイ・ストーリー4』プロデューサー語る、物語のカギ「自立したヒロインとの再会」
帰ってくるヒロインが与える「影響」描きたかった

――フォーキーはどのように誕生したのでしょうか。
ニールセン 私たちはこれまで、子どもがおもちゃでないものをおもちゃとして遊んでいる場合、どうなるのかを考えていました。例えば、クッションはおもちゃではあありませんが、子どもはクッションを使って遊び始めることがあります。
何がそういうものの代わりになるか、どんなものだったら面白くて、それが生きてるようになりえるのかと考えました。そして、子どもが工作で作ったものを見たとき、フォーキーが生まれました。子どもが作ったものに息が吹き込めるものと考えたときに、アイデアが出てきたのです。
――ウッディとボーの別れは、「3」では描かれませんでした。
ニールセン 「4」を考えたときに、はじめからボーをウッディの生活に持ってくる構想がありました。「2」の時に、ウッディとボーの間には特別なものがありました。「3」で彼女がいなくなったことがウッディに影響を与えていますが、それが何か分かっていません。
ボーは子どもがそばにいない環境で生き残り、かつ自分の道を見つけ、新しい道を歩んでいます。本来、おもちゃである彼らのそばに子どもがおらず、誰かのものでなくなるのは、ウッディにとってはショックなことです。彼女の生き方がウッディにどんな影響を与えるだろうか? と考えたのです。
――新キャラクターのデューク・カブーンの声をキアヌ・リーブスが担当しています。彼が起用された理由は?
ニールセン カブーンはカナダ出身のバイクスタントマンのおもちゃですので、カナダ人俳優を探していました。キアヌの声はからは強い自信を感じました。彼に電話して、興味あるかと聞いたら、「ピクサーに行くので、キャラクターや映画のことを教えて欲しい」と言われました。そこで説明し、彼がその日のうちに「やりたい」と言ってくれたんですよ。
* * *
映画『トイ・ストーリー4』は7月12日から全国公開されます。ウッディとボーの関係性の変化、新キャラたちの活躍に注目したいところです。
(マグミクス編集部)