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実は破局してた?『トイ・ストーリー3』登場のバービー&ケン ふたりの変化の系譜

シリーズ最高傑作とも言われる「トイ・ストーリー3」に登場しているバービーとケンは、実は破局していて、その復縁のきっかけこそが同作でした。今回は他にもある、あまり知られていないバービーに起こっていた変化をご紹介します。

「世紀の破局」をしていたバービー&ケンの運命は!?

アツアツなバービーとケンも描かれている「トイ・ストーリー3」ビジュアル (C)Disney/Pixar
アツアツなバービーとケンも描かれている「トイ・ストーリー3」ビジュアル (C)Disney/Pixar

 カウボーイ人形のウッディやスペース・レンジャーのアクション・トイのバズたちが活躍する人気シリーズ第3弾『トイ・ストーリー3』が、2022年6月17日(金)の21時から「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)でオンエアされます。同作は、17歳になったアンディとおもちゃたちとの別れや新たな旅立ちに加えてハラハラドキドキの脱出劇が描かれ、シリーズ最高傑作とも言われています。

「トイ・ストーリー」シリーズには、実在するおもちゃがモデルになったキャラが数多く登場しています。おなかの部分がばね状の犬「スリンキードッグ」や、緑色の小さな兵隊たち「バケット・オブ・ソルジャーズ」、顔などのパーツと本体がバラバラになる「ポテトヘッド」。どれも懐かしいおもちゃたちですが、このなかで『トイ・ストーリー2』から『トイ・ストーリー3』で大きな変化を遂げているおもちゃがいます。それが、玩具メーカー最大手のひとつ・マテル社が誇る、世界一有名なファッション・ドール「バービー」です。この記事ではあまり知られていないけれど、実はバービーに起こっていた変化についてご紹介します。

●『トイ・ストーリー3』が復縁のきっかけ

『トイ・ストーリー3』では、バズやポテトヘッドたちと一緒にサニーサイド保育園に寄付されたバービーがケンに出会い、ふたりはひと目で恋に落ちます。ケンは、保育園のおもちゃたちを牛耳るイチゴの匂いのするピンクの熊のぬいぐるみ・ロッツォの補佐的な役割を果たし、衣装部屋やディスコまでそなえた豪華な家に暮らしていました。ただ、まわりのおもちゃたちがファッションに無関心であることや、彼らから「女の子向けのおもちゃ」とからかわれたりすることは不満だったようです。

 実際のケンは、バービーの幼なじみであり、ボーイフレンドという設定で1961年に発売されています。わたる君、マサト君、イサム君、はると君など複数の歴代彼氏がいる「リカちゃん」と違い、バービーとケンは固定のカップルとして存在していました。

 ところが2004年、そんなふたりに突然の破局が訪れたのです。43年間も愛を育んだふたりにいったい何があったのかと、ファンやおもちゃ業界はもちろん多くの人が衝撃を受けました。この「世紀の破局」については、マテル社から、バービーとケンが「それぞれ別れて、充実した時間を過ごすときだと感じている。他の有名人カップルと同じように、ふたりのハリウッド・ロマンスは終わりを告げるが、友人関係は維持する」と公式発表がされ、前向きな別れであることが強調されていました。

 その後も変わらずファッション・ドールとして第一線を走るバービーとは裏腹に、パッとしないケンにも2010年、復活のチャンスが巡ってきます。それが『トイ・ストーリー3』です。ケンは同作で変わらないイケメンぶりや、好きな女の子には弱いところ、ちょっと抜けているところなど、チャーミングな魅力を見せました。そして映画公開翌年の2011年、突然の破局から7年を経て、ケンが復縁を熱望。復縁の是非については、ネットで投票が行われ、ふたりは再び公認のカップルとなったのです。『トイ・ストーリー3』での活躍がなければ、ふたりの復縁はなかったかもしれません。

【画像】バービーの魅力は時代によって変化を続けていくこと!ケンとのツーショットも見る(6枚)

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