『トイ・ストーリー4』が地上波初放映 ファンの間で賛否が割れた「驚きの展開」
新作アニメ『バズ・ライトイヤー』が2022年7月1日(金)から劇場公開されるなど、3DCGアニメ「トイ・ストーリー」シリーズは世代を超えた人気を誇っています。オモチャと人間との関係をハートウォーミングに描いてきた同シリーズですが、2019年に公開された『トイ・ストーリー4』は意外な展開で話題となりました。
「金ロー」にてノーカット&初放映

もしも、子供部屋にいるオモチャたちがそれぞれ人格を持っていて、人間が見ていないところで自由自在に動き回っていたら……。そんな想像力を心地よく刺激してやまないのが、ピクサー・アニメーション・スタジオ制作の人気アニメ「トイ・ストーリー」シリーズです。
カウボーイ人形のウッディと宇宙のヒーローであるバズ・ライトイヤーとの名コンビ誕生を描いた『トイ・ストーリー』(1995年)は、世界初の長編3DCGアニメとして各国で大ヒットしました。シリーズ化され、ピクサーを代表する人気作となっています。
2022年6月24日(金)の「金曜ロードショー」(日本テレビ系)では、地上波初となるシリーズ第4弾『トイ・ストーリー4』(2019年)がノーカット放映されます。アクションシーン満載で、日本の興収だけで100億円を突破した大ヒット作『トイ・ストーリー4』ですが、往年のファンの間では評価が割れているようです。なぜ、賛否を呼ぶことになったのでしょうか?
自己評価の低い新キャラクターの「フォーキー」
ウッディやバズは、人間の少年・アンディが所有するオモチャでした。オモチャを大切に扱うアンディ少年ですが、それでも新しいオモチャが発売されると目移りしてしまいます。アンディのお気に入りのオモチャの座をめぐって、ウッディたちの悲喜こもごもなドラマが繰り広げられてきました。
6月17日に「金ロー」で放映された『トイ・ストーリー3』(2010年)は、少年だったアンディが大きくなり、大学進学のために家を離れ、オモチャたちとお別れする物語となっていました。アンディの成長を願うウッディたちの想いに、多くの視聴者が感動したことでしょう。
美しいフィナーレを飾った『トイ・ストーリー3』でしたが、同じくピクサーが制作した『インサイドヘッド』(2015年)などの脚本を担当したジョシュ・クーリー監督によって、9年ぶりの新作となったのが『トイ・ストーリー4』です。実家を出たアンディからオモチャを譲られた少女・ボニーの家で、ウッディたちおなじみの顔ぶれは新生活を送っています。
4歳児のボニーは幼稚園に通うことになりますが、内気な性格でなかなか人間の友達ができません。そんなボニーは、手作りのオモチャ・フォーキーを工作します。
このフォーキーは、プラスティックの先割れフォークとモールの切れ端で作られており、ウッディやバズに比べると見た目はまったくかわいくありません。そのことはフォーキー自身も自覚しているようで、自分のことを「ゴミ」だと思い込み、すぐにゴミ箱に飛び込もうとします。自己評価がめちゃくちゃ低いキャラクターです。
これまでウッディやバズたちの胸を熱くする冒険と友情の物語を楽しんできたファンにとって、幼稚園児のボニーが作ったフォーキーは、すぐには感情移入しにくい存在です。
フォーキーのような珍妙なキャラクターを、新しい仲間としてファンは受け入れることができるのか。風変わりなフォーキーの存在を認めるかどうかは、言葉を言い換えれば「多様性のある社会」を受け入れるかどうかでもあります。『トイ・ストーリー4』は社会的テーマを内包しているようです。