「金ロー」40周年特番で感じた、ジブリ作品「ネット配信」の必要性 やがて知名度低下の恐れも?
10月3日に放送された「金曜ロードショー40周年特別番組 ~国民が選んだ忘れられない名シーン~」では、多くのスタジオジブリ関連作品が紹介されました。ジブリ作品は海外では配信されているものの、日本国内では気軽な視聴は難しい状況です。将来を考えると、ジブリ作品の「国内配信」検討は避けて通れない状況なのではないでしょうか?
海外では普通に行われている「ジブリ作品の配信」

2025年10月3日に放送された「金曜ロードショー40周年特別番組 ~国民が選んだ忘れられない名シーン~」は、時間の半分をスタジオジブリ関連作品が占めるという、大胆な構成で話題となりました。
しかし現状、ジブリ作品は海外では配信されているものの、日本国内では1作品しか配信されておらず、手軽な視聴は難しいのが現状です。話題となった今こそ、ジブリ作品の国内配信を検討すべきではないでしょうか?
『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』など、スタジオジブリ関連作品がTVで放送されるとき、必ずと言っていいほどSNSで大きな話題となります。現状、ジブリ関連作品は『火垂るの墓』(Netflix独占配信)以外、日本国内で配信が行われていないこともあり、今年は何が放送されるのかを楽しみにしている方も多いと思われます。
なぜ配信が行われていないのか。理由は定かではありませんが、金曜ロードショーを放送している日本テレビがスタジオジブリの株を42.3%保有し、子会社化したのが大きいでしょう。人気のある映画は歴史上多数存在していますが、現代ではコンプライアンスの関係上放送が難しい作品も多くなっています。何が理由でSNSが炎上するのか分からない現代では、安定した人気を誇り、多くの人が見慣れているジブリ作品を自社で抱え込むのは、経営判断としては妥当と言えます。
ただしここで問題となるのが、海外でのジブリ作品の取り扱いです。2003年に『千と千尋の神隠し』が米アカデミー賞で長編アカデミー賞を獲得するほどに人気が高く、2020年にはNetflixで『となりのトトロ』『ハウルの動く城』など21のジブリ作品が配信開始し、大きな視聴数を叩き出しています。



