マグミクス | manga * anime * game

『Zガンダム』もしブレックスが暗殺されていなかったら…シャアは「絶望」しなかった?

アニメ『機動戦士Zガンダム』の主人公側陣営「エゥーゴ」の指導者ブレックス・フォーラは、地球連邦議会での緊急動議を前に暗殺されます。これによりシャアがエゥーゴの指導者となるのですが、ブレックスが暗殺されなかったらどうなっていたでしょうか。

シャアが尊敬する数少ない人物

クワトロ・バジーナを名乗るシャアがジャケットに描かれる、『機動戦士Zガンダム』DVD(バンダイビジュアル)
クワトロ・バジーナを名乗るシャアがジャケットに描かれる、『機動戦士Zガンダム』DVD(バンダイビジュアル)

 アニメ『機動戦士Zガンダム』は、ふたりの主人公を持つ作品です。一般的な意味での主役はカミーユ・ビダンですが、時代を動かす政治劇の主役は、クワトロ・バジーナこと、シャア・アズナブル。ジオン共和国を創設して、スペースノイドの独立を説いたジオン・ズム・ダイクンの遺児であり、ジオン軍のエースパイロット「赤い彗星」でもあります。

 そのシャアを、反地球連邦組織「エゥーゴ」に招いた人物が、ブレックス・フォーラ准将です。ブレックスは地球連邦軍の軍人にして、地球連邦議会の議員でもあります。

 宇宙世紀0083年に起きたデラーズフリートの反乱により、地球連邦軍はジオン残党やスペースノイドを弾圧する「ティターンズ」が主導権を握るようになります。ティターンズは敵対するスペースノイドを制裁するために、スペースコロニーへの毒ガス攻撃を行うなど、手段を選ばない勢力でした。

 ブレックスはアースノイドですが「スペースノイドは自立し、人類は地球を離れ、宇宙で生活すべき」と考えており、ジオン・ズム・ダイクンの思想に理解を示す人物でした。そのため、軍の予算を横流しし、ティターンズの専横に対抗する組織「エゥーゴ」を結成した上で、シャアを同志としたのです。

 劇中で、地球連邦議会の議員でもあるブレックスは、シャアと共に地球連邦議会に乗り込みます。ティターンズ主導で進められる議会に対抗すべく、ブレックスは「地球上の政治家が宇宙に上がる」ことを緊急動議しようとしますが、その前日に暗殺されました。

 ブレックスはシャアにエゥーゴの指導者となれ、と言い残して息を引き取ります。シャアはこの時、涙を流しており、ブレックスへの信頼感が強かったことを伺わせます。

※本文の一部を修正しました。(2023.5.30 11:45)

【画像】カッコいい! シャア専用MSを見る(5枚)

画像ギャラリー

1 2