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尾田先生公認? 実写『ワンピ』で「いなかったことにされたキャラ」たち

原作リスペクトが話題の実写『ONE PIECE』ですが、それでも都合上「いなかった」ことにされたキャラがいます。そのなかには、ファンが長年重要視していた意外なキャラもいるのです。

いないことで初めて分かる? キャラへの愛しい気持ち

実写版ドラマ『ONE PIECE』のNetflixグローバルTOP10、1位を記念した画像 (C)尾田栄一郎/集英社
実写版ドラマ『ONE PIECE』のNetflixグローバルTOP10、1位を記念した画像 (C)尾田栄一郎/集英社

 2023年8月31日からNetflixで配信されている実写版『ONE PIECE』(原作:尾田栄一郎)は、配信されるやいなや「週間グローバルTOP10」で首位を獲得しました。世界93か国でTOP10にランクインするなど、地球規模で大旋風を巻き起こしています。

 原作ファンからの評価が高いのも、実写『ONE PIECE』の大きな特徴です。「再現度(原作リスペクト)」と「テンポの良さ」の絶妙なバランスが、世界中のファンをうならせました。悪魔の実の能力を駆使した激しい肉弾戦、原作のコマ割りを活かしたカット、調度品の「尾田栄一郎っぽさ」、後述の壁の掲示物などなど実に細かく作り込まれています。それでいて「海軍」と「海賊」の対立をより前景化したことによって、物語のテンポ感もまた抜群なのです。

 とは言えこの「テンポ」を維持するためか、全8話の脚本上の要請で「犠牲」になってしまったキャラクターがいるのもまた事実でした。本稿では実写版『ONE PIECE』製作陣が、(恐らくは)泣く泣くカットしたであろうキャラクターたちを振り返り、実写と原作との距離感を探ります。

 まず、原作では今も「何らかの伏線」だったのではと思われている、22話に登場した「珍獣島のガイモン」さんですが、残念ながら実写版(少なくともシーズン1)では存在ごとカットとなってしまいました。このエピソードはルフィの不器用な優しさを示す名シーンも多かっただけに、実写ガイモンさんを観たかったファンも多いことでしょう。

 とはいえ「ONE PIECE研究家」の神木健二氏が自身のSNSアカウントや動画で、海上レストラン「バラティエ」の壁に掛かっている絵画のひとつにガイモンさんが描かれていることを紹介しています。ガイモンロスの方は、バラティエのシーンを再度要チェックです。

 また、シロップ村でウソップをキャプテンと呼んで慕う子供たち「ウソップ海賊団」たちも未登場でした。原作の「解散」のシーンはウソップの成長を描く上で極めて重要でしたが、そうした「決別」は実写版においてはカヤとの別れに集約されています。さらに言えば、「クロネコ海賊団」のジャンゴも今回の登場は見送りとなりましたが、さりげなく手配書のなかに混じっているのが確認できます。

 そして、今回の実写でファンを大きく驚かせたのは、「クリーク海賊団」の大胆なカットでしょう。「バラティエ編」において海上での彼らとの死闘はかなり手に汗握るものでしたが、彼らはバラティエ襲撃の遥か手前の地点でミホークに壊滅させられてしまいました。

 とはいえクリークもギンも一応、その存在は確認できます。ただし、何かが足りません。そう言えば「鉄壁のパール」さんが未登場でした。原作でもどこか異質な存在だった彼ですが、ここまで綺麗に不在となると寂しいのです。

 とはいえさすがは実写版スタッフです。よく見るとミホークとクリークが対峙するわずかなシーンで、足元に倒れているパールらしき人物が確認できます。この辺りも、抜かりがありません。また「アーロンパーク編」での「はっちゃん」が未登場でしたが、このあたりも後々回収される予感がします。

 実写『ONE PIECE』の成功要因として、よくエグゼクティブ・プロデューサーに尾田栄一郎先生が就いて、しっかり監修をしている点が挙げられています。今回ご紹介したのはそんな尾田先生ですら(恐らく)カットに同意したキャラたちです。どこか不憫なようですが、こうしてファンたちがその不在を話題にする限り、彼らが「死ぬ」ことはないのです。

(片野)

【画像】バギーやアーロンは原作以上の迫力? カットされるわけがない実写『ワンピ』重要敵キャラたち(5枚)

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