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宇宙艦隊どこへ? 『Zガンダム』連邦軍はなぜ一年戦争時より圧倒的に小規模なのか

連邦の宇宙艦隊はなぜ規模を縮小したのか?

『Z』にて、カミーユたちの母艦となった「アーガマ」は「強襲用宇宙巡洋艦」という扱い。画像は「EXモデル 1/1700 モビルシップ アーガマ」 (C)創通・サンライズ
『Z』にて、カミーユたちの母艦となった「アーガマ」は「強襲用宇宙巡洋艦」という扱い。画像は「EXモデル 1/1700 モビルシップ アーガマ」 (C)創通・サンライズ

 もし実際に少ないとして、その理由は、一年戦争終結後の宇宙世紀0080年以降での地球連邦政府が「復興に全振り」している状態だったこともあるでしょう。

 一年戦争で壊滅していた各サイド(ここでは、各宙域に所在するスペースコロニー群の意)は、『Z』では復興しています。つまり、莫大な物資や人員が動いたということです。ジオンという主敵は一応、一年戦争で壊滅しているのですから、そこまでの巨大戦力は必要なく、軍事予算も割きたくはないでしょう。連邦軍人の大半は民間の宇宙船乗りとなって軍を引退し、不要な艦は予備役化、特に「コロンブス」などの輸送艦は民間に払い下げということも十分にあり得ます。

 また、一年戦争の戦訓もあるでしょう。ミノフスキー粒子でセンサーが機能しない中、密集していた宇宙艦隊は、ジオンのニュータイプ兵器やソーラ・レイで一網打尽にされています。ガンダム試作2号機による核攻撃も「艦隊は密集してはならない」という戦訓になったはずです。

 そう考えると、密集を避けた小規模艦隊が、距離を開けつつ連携し、一網打尽を防ぐというのは当然の帰結でしょう。特に、ニュータイプ多数の実戦投入と、それに対応した強力なモビルスーツの組み合わせは、少兵力で大兵力を壊滅させ得るため、大艦隊よりも分散した精鋭の小艦隊同士を戦わせた方が、全体の被害が減るという考えになっても不思議はありません。

 このように考察すると、『Z』『ZZ』における連邦軍(連邦系勢力)の小兵力描写が説明できると考えますが、皆様はどう思われるでしょうか。

(安藤昌季)

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