「間接的な見せ方が余計イヤ」ずっと記憶に残る人気作の悲惨すぎる死亡シーン
最愛の息子がハンバーグに

『シャトゥーン』と同じく、猛獣に捕食されるシーンとして有名なのが、人気アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の第2期で放送された第33話「命の価値」です。
同作は主人公の高校生であるナツキ・スバルが異世界に転生し、そこで出会ったハーフエルフのエミリアやメイドのラムたちと降りかかる危機を乗り越えるというファンタジー作品です。スバルには「死に戻り」という特殊能力があり、バットエンドを迎えるルートを回避するために何度も死んではやり直しており、ようやく成功ルートにたどり着いた時は喜びを感じた人も多いでしょう。
第33話でのスバルは間違った選択をして死亡するのですが、その死に方というのが「大兎による捕食」でした。大兎は名前に反して小さい兎ですが、一匹から単体で分裂増殖し、飢餓を満たすために人も食してしまう魔獣で、スバルは大量の大兎に食べられてしまいます。
普通の兎とサイズが変わらない大兎によって体が徐々に噛みちぎられていき、スバルは絶叫します。断末魔の叫びがしばらく続くため、「聞いているのがツラくなる」「悲惨さがダイレクトに伝わった」と衝撃を受けた視聴者が続出したようです。楽に死ねない描写というのは、やはり強烈なインパクトを残すのでしょう。
ダイレクトな描写ではないにせよ、悲惨な事実が間接的に明かされたことで、視聴者にトラウマを植えつけた作品もあります。
「週刊少年ジャンプ」のヒット作品『封神演義』(著:藤崎竜)は、3000年以上前の古代中国を舞台に、仙人たちの戦いを描いたマンガです。皇帝の紂王(ちゅうおう)を絶世の美女・妲己(だっき)が手玉に取り、彼女たちによって王朝が支配されます。その悪しき仙人や道士を封じ込める「封神計画」を実行するため、主人公の太公望(たいこうぼう)が動き出しました。
第16話「妲己ちゃん酒池肉林をする」では西岐を治める四大諸侯のひとりである姫昌(きしょう)が登場するのですが、彼は妲己が考えた残酷すぎる酒池肉林の宴に反対し、7年間も幽閉されることになります。
そして、少し先の25話にて、姫昌の息子・伯邑考(はくゆうこう)が父を助けにやってきたものの、それは叶いませんでした。妲己はその美貌で伯邑考を誘惑し、最後は彼が持参した歌を歌う猿・白面猿猴を暴走させ、わざと自分に怪我を負わせます。この時点で伯邑考の処刑は確定しました。すると、突如として妲己と義妹の喜媚(きび)によって、ポップな料理番組風の場面が展開されます。
そして「番組」内ではひき肉を手でかき混ぜるなどしてハンバーグを作り、看守によって完成した料理が姫昌のもとに運ばれました。姫昌は「ハンバーグが大好物」といいながらも、ひとりになった途端に涙を流して「伯邑考…」とつぶやきます。
「伯邑考がハンバーグにされてしまった」というショッキングすぎる展開で、「コミカルに描写されてるけど、やってることエグすぎるでしょ」「事実を知ってから料理工程見ると吐き気が…」「一応原作(中国の古典怪奇小説『封神演義』)通りだけど、何倍も怖い」と、今でも語り継がれる衝撃の場面となりました。直接的な描写ではなく、想像に訴える表現によって、より不気味で衝撃的な印象を与えています。
(LUIS FIELD)


