思わず主人公に同情? 壮絶なNTR展開のマンガ 「胸糞悪い」「絶望的」
目の前で婚約者を襲われるトラウマ級のNTR展開も
●『彼岸島』(著:松本光司)

吸血鬼と人間の戦いが描かれるマンガ『彼岸島』の序盤では、吸血鬼モノならではのNTR展開が描かれました。物語は、失踪した兄・篤を探すために主人公・宮本明が吸血鬼に支配された彼岸島を訪れるサバイバルホラーです。
問題のシーンは、コミックス第5巻の篤の2年前の回想シーンで描かれました。篤は婚約者・涼子の故郷である彼岸島を訪れた際、神社に封印されていた凶悪な吸血鬼・雅を解放してしまいます。篤は雅を衰弱した人間だと思い、彼を病院へ運び込むのでした。
その夜、涼子は雅が運ばれた病院から呼び出されます。不審に思った篤が後を追って病院へ駆けつけると、そこで殺害された人びとと雅に襲われる涼子の姿を目撃しました。
篤は涼子を救おうと雅に襲いかかりますが、彼に噛まれ麻酔効果のある唾液のせいで動けなくなってしまいます。そして身体が動かない状態で、最愛の涼子を目の前で雅に犯されてしまうのです。さらに、吸血鬼に血を吸われることは「尋常じゃない快楽を伴う」ため、途中から涼子が「もっとお願い」と雅を求める展開となりました。
原因を作ったのは雅を解き放ってしまった自分自身でもあるため、篤の心情を考えると心がえぐられるような思いになります。涼子はこの後、吸血鬼となって再登場し、そこでは篤への深い愛情を見せました。
(LUIS FIELD)