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フリーレンの知名度が低いのはなぜ? 「ビル・ゲイツを知らない若者」と同じ現象か

フリーレンのことは語り継がれていなかった!?

「一級魔法使い試験」が危うく「受けられない」事態に? 画像は『葬送のフリーレン』18話の場面カット (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」制作委員会
「一級魔法使い試験」が危うく「受けられない」事態に? 画像は『葬送のフリーレン』18話の場面カット (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」制作委員会

 実は知名度が高かったのは勇者ヒンメルだけで、アイゼンやハイター、フリーレンは最初から知名度が低かった、あるいは最初から語り継がれていなかったという可能性が考えられます。勇者一行としてまとめられていた可能性があるからです。

 たとえば伝説的なロックバンド『ビートルズ』が良い例でしょう。ジョン・レノンは知っているけど、リンゴ・スターやポール・マッカートニー、 ジョージ・ハリスンのことは知らない、という人は多いのではないでしょうか。グループの功績が代表者ひとりに集中するのはよくあることです。

 だからエルフの魔法使いというあからさまに目立つ特徴を兼ねそなえたフリーレンに対して、一級魔法使い選抜試験の参加者が誰ひとりとして気付かず「エルフのフリーレン!?もしかして、あのフリーレン様ですか?」とか「勇者と一緒に魔王を倒したフリーレン様と同名ですね!?」とたずねなかったのでしょう。エルフという長命種族があまりにも希少過ぎて、尖った耳や不老といった外見の特徴自体が一般常識でない可能性もありますが……。

●種族の違いに原因があったかも

 最後に種族主義的な側面からもこの問題について推測できます。たとえば魔王を倒したのは人間の勇者であって欲しいという人びとの願望から、ドワーフやエルフといった異種族が魔王討伐に力を貸していた事実を伏せたい無意識が働いて、その功績をヒンメルひとりに集中させた、という可能性です。

 作中の描写を見る限り、人間とエルフ、ドワーフの仲が悪いとは思えませんが、人間が多数派種族のようです。そのため自分たちを他種族より一段上に位置づけたい心理が働いてもおかしくありません。

 フリーレンの知名度が低い理由についていろいろと考えてきましたが、名前が知られていないメリットもあります。もし彼女の存在が知れ渡っていたら、旅先で歓待されたり頼み事をされたりして、北の地を目指す歩みは相当に遅くなっていたと思われます。

 限られた時間を生きるシュタルクやフェルンにとって、フリーレンの知名度の低さは良いことなのです。

(レトロ@長谷部 耕平)

【画像】誰が勝ち残る? ツワモノぞろいなフリーレンのライバルたちを見る(8枚)

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