フリーレンの知名度が低いのはなぜ? 「ビル・ゲイツを知らない若者」と同じ現象か
魔王討伐の功績によって、フリーレンは歴史的な偉人として称えられていてもおかしくないはずの人物です。ところがエルフとしての特徴的な外見や本名を隠していないにも関わらず、旅の途中で彼女に気付いた人はほとんどいません。フリーレンの知名度が低い理由について考えてみました。
英雄なのに誰にも気付かれない

勇者ヒンメルとその仲間たちは魔王を倒し人類の救世主となりました。魔王討伐の立役者のひとりであるフリーレンもまた、コインの肖像になっていてもおかしくないくらいの偉人だといえます。
しかし北の地を目指す旅のなか、堂々と本名を名乗ってもまったく気付かれている様子がなく、それどころか犯罪者と間違われて投獄されたり、路銀稼ぎに雑用をこなしたりしています。これはいったいどうしてでしょうか。英雄のひとりであるフリーレンの知名度が低い理由について考えてみました。
●フリーレンの姿を知っている人がほとんど死んでしまった
最初に思いつくのは時間の経過です。雪山で出会ったエルフの武道僧(モンク)、クラフトはかつてなんらかの偉業をなした英雄だったと思われますが、長命なフリーレンですらその功績を知りません。どんなに偉大な功績も時の流れのなかで忘れられていく、というのは本作の重要なテーマのひとつです。
勇者ヒンメルの知名度が最高潮に達したのは魔王討伐のタイミングだと思われます。この時、ヒンメルは26歳でした。彼は76歳で亡くなり、それから26年後にハイターがこの世を去ってからフリーレンとフェルンの旅が始まりました。作中では魔王討伐から76年以上が経過しているのです。
人間種族にしてみれば、魔族との戦争は祖父世代の出来事ということになります。マスメディアもない世界のことですから、忘れ去られるのに十分な時がすぎたといえるでしょう。勇者一行の姿を目にしたことがある人、実際に助けてもらったことがある人はほとんど生き残っていないはずです。
またリアルタイムにインターネットの普及を実感してきた世代には想像もつかないことですが、若者世代の中にはWindowsを使いながらMicrosoftの創業者であるビル・ゲイツを知らないという人が現れ始めています。世界を変えるほどの業績を成しても、本人が存命であっても、時間が経てば存在感は薄れていくのです。
しかしこれだけではフリーレンの知名度が低い理由としては不十分です。エルフの魔法使いという目立つ特徴があったにも関わらず、彼女が特別扱いされなかったのには、ほかにも何か別の理由があったと考えられます。






