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『ドラクエ2』最初からサマルトリア王子が最強だったら 脳内で意外な「ラブコメ」が展開?

1987年にファミコンで発売された後、さまざまなハードに移植された名作RPG『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』が、発売から37周年を迎えました。今回も「弱いことで有名」な、サマルトリアの王子のみを最高レベルとして主役にした、こだわりプレイをしてみました。

身も蓋もない呪文「ザラキ」で人助け(?)

1987年に発売され、さまざまなハードに移植またはリメイクされた『ドラゴンクエストII』(画像は同作のAndroidアプリ版) (C)1987, 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved
1987年に発売され、さまざまなハードに移植またはリメイクされた『ドラゴンクエストII』(画像は同作のAndroidアプリ版) (C)1987, 2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved

 1987年にファミコンで発売され、さまざまなハードに移植されたRPG『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』は、「勇者ロトの子孫が統治する3つの国の王族が協力し、世界を破滅させようとする大神官ハーゴンを討伐する旅に出る」という物語でした。

 今年2024年で発売から37年を迎える節目に、「弱いことで有名」な、サマルトリアの王子を主役にした「こだわりプレイ」を、これまで2回にわたって紹介しました。前回は「サマルトリアの王子カインだけを最高レベル45まで育てて、ローレシアの王子アスアとムーンブルクの王女マリアとともに、港町ルプガナにたどり着いた」ところまでプレイしました。

※「最強サマルトリア王子」のなりきりプレイ1回目はこちら
※「最強サマルトリア王子」のなりきりプレイ2回目はこちら

 RPGなので、プレイヤーの数だけ物語があります。ストーリーのおさらいを兼ねて、筆者の脳内ストーリーを書いていきます。

* * *

 僕はカイン。サマルトリアの王子で、勇者ロトの子孫だ。僕に向けられたハーゴンの呪いを代わりに受けた、ローレシアの王子アスアを救うために「呪いを受け付けない究極の強さ」を身に着け、ハーゴンの呪いからアスアを解放。継いで、ムーンブルクの王女マリアも「ラーの鏡」により、呪いを解いた。

 3人揃った僕たちは、サマルトリアで僕の妹リルムにあいさつし、冒険に出る。修行を終えた僕にとって、勇者の泉や湖の洞窟の魔物は敵ではなく、冒険は順調に進む。

 だけど、武術の腕に自信があったアスアは、究極まで鍛え上げた僕の戦いを見て自信を失ってしまう。僕はアスアがマリアの婚約者であるのに、弱音を吐いたことにモヤモヤして突き放すが、マリアのとりなしもあり、アスアは自分を取り戻す。

 修行のために向かった「風の塔」で入手した「風のマント」の使い道を、好奇心旺盛なマリアが研究していたこともあり、ドラゴンの角の向こうに僕たちは辿りつけた。

 港町ルプガナにたどり着いたからには、なんとか船を借りないと……。

* * *

 というわけで、港町ルプガナで装備を整え、町はずれに向かいます。町はずれでは街中に侵入したグレムリンに少女が襲われていました。『ドラクエ2』最初のボス戦なのですが、レベル45のカインが最初に攻撃呪文「ザラキ」を使い、一瞬でグレムリンを倒します。

 町の長老の孫娘である少女を助けたことで、船を貸してくれるようになりました。
 というわけで、脳内ストーリー。

* * *

「カイン、気づいているか」

 アスアが道具屋で買った品物を整理していた僕に話しかけてきた。
 アスアが厳しい表情を向ける方角に、魔物の気配がする。天性の戦士なのか、殺気を感じる力は僕よりも高いと思う。そこで少女の悲鳴が聞こえた。

「た、助けてっ! 魔物たちがわたしをっ!」

 僕たちは町はずれに走った。町の囲いが一部壊れていて、魔物避けの結界が機能していないのがわかった。飛行する魔物・グレムリンは素早く、今にも少女に追いつきそうだ。
 魔物は大柄で、打たれ強そうでもあった。僕は「ベギラマ」では倒せないと判断し「ザラキ」を放った。死の言葉を解き放つ必殺呪文で、相手が打たれ強くても関係ない。

 2匹のグレムリンは苦悶の表情を浮かべて、倒れた。正直、あまり好きな呪文じゃない。

「危ないところをどうもありがとうございました。私についてきて、どうかうちのおじい様にもあってくださいな」

 少女はそう言って、町の長老ペンドルのところに僕たちを連れて行った。ペンドルは孫娘が助けられたことを喜び、船を貸してくれるという。長期航海を行うための物資積み込みに数日間かかるとのことで、僕たちが宿屋に向かうと、少女が付いてきた。

「あ、君は……ペンドルさんの」

「はい。孫のクリスと申します。命の恩人であるロトの子孫の方々のことを、もっと知りたくて、来ちゃいました。お時間大丈夫ですか」

「別に問題ないけど」とアスア。クリスは「ありがとうございます」と言い、宿の主人に耳打ちすると「町を救ってくださった方々ですので、特別室にどうぞ」と案内される。

 ふかふかベッドに腰掛けると、ムーンペタからの長旅の疲れが出てくる。

「素晴らしいお部屋ですね」とマリア。

 僕は「本当に快適です。景色もいいし、ずっとここに住みたくなっちゃいますね」と言った。クリスは「ずっと住んで頂いてもいいんですよ」と言って、僕の横に腰掛けた。

「魔物を一瞬で倒したカイン様の呪文、本当に凄かったです!」

 目を輝かせるクリス。マリアが当惑してたしなめた。

「あ、あの……初対面なのに、距離が近すぎると思うわ」

「わたし、カイン様のことを知りたいんですもの。あんなに強いのに、今も紳士的でお優しいし、運命、感じちゃいました。その……一目ぼれ、というやつですよ」

 言葉を失うマリア。僕は動揺しつつ「ありがとう。でも、僕たちには世界を大神官ハーゴンから救うという使命があるんだ。だから……」と返した。

「じゃあ、世界を救ったら戻ってきてください。わたしも貴族の娘ですから、いつかは結婚しなければなりません。できれば、自分の決めた人と添い遂げたいんです」

「ごめんね。今は、そういうことは考えられないんだ」。できるだけ、クリスを傷つけないようにと言葉を選ぶ。

「じゃあ、一旦引き下がります。世界を救ったら、その時に改めて考えてくださいね。お友達になっていただくのも、ダメですか?」

 あっけらかんと言うけど、そこに理性的な判断も見える。地頭がいいのだろうと思った。
 僕たちは何のかんのとクリスが宿屋に依頼した「おもてなし」で数日を過ごした。

* * *

 というわけで、船で出港します。「嵐で沈んだ船の財宝」の話を聞けるので、そちらに向かってもいいのですが、まずはアレフガルドに上陸し、ラダトームの城に向かいます。
 船で「竜王の城」に入り、深いダンジョンのなかで「ロトの剣」を拾った後、最深階で「竜王の曾孫」に会って「5つの紋章を集めると精霊の守りが得られる」ことを聞きます。

 話を聞かなくても、紋章は集められるのですが「なりきりプレイ」なので、冒険目的を聞いてからの方がストーリーを楽しめます。

【画像】「えっ…? 懐かしい」これが『ドラクエII』有名な歌姫の歌唱シーンです(9枚)

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