自分はどのキャラに似てる? 声優3人が語る『七つの大罪 神々の逆鱗』の面白さ
2019年10月から放送中のアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』でエリザベスの声を務める声優・雨宮天さん、ホークの声を務める久野美咲さん、ディアンヌの声を務める悠木碧さんにお話を聞きました。「自分に似ている作中のキャラは?」の質問に対し、意外な発言も……?
TVアニメ放送開始から5年――。演じるキャストたちの思いは?
もうすぐ冬休みにお正月と、家で過ごす時間が多くなりますね。のんびりしていると、たまにはゆっくり長編アニメを楽しみたい、と思いませんか? 2019年10月から放送中のアニメ『七つの大罪 神々の逆鱗』は、そんな時に家族みんなで楽しめる人気のファンタジー作品です。
原作となっているのは、「週刊少年マガジン』(講談社)で連載中のマンガ作品『七つの大罪』(鈴木央/講談社)。2014年10月~2015年3月にかけてTVアニメが放送されて以降、2016年の『七つの大罪 聖戦の予兆』、2018年の『七つの大罪 戒めの復活』が放送されています。
本作品の舞台は、人と人ならざるものの世界が分かたれていなかった古の大地ブリタニア。とある大罪を犯した7人の大罪人からなる伝説の騎士団〈七つの大罪〉、そしてメインヒロインであるリオネス王国第三王女エリザベス・リオネスを中心とした戦いを描いた物語です。
新章としてスタートした今期「神々の逆鱗」では、三千年の時を経て復活した魔神族の精鋭〈十戒〉との戦いに敗れた〈七つの大罪〉たちが再集結に向けて動き出し、ブリタニアを魔神族から解放すべく戦っていきます。メリオダスやエリザベスの過去も明かされ物語の核心に迫っていく本章は、目が離せない展開が目白押しです。
多彩な楽しみどころのある「七つの大罪」シリーズでエリザベスの声を務める声優・雨宮天さん、ホークの声を務める久野美咲さん、ディアンヌの声を務める悠木碧さんにお話を聞きました。
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――2014年のTVアニメ放送から5年ですが、作品への思い、それぞれ演じてきたキャラクターへの思いを教えてください。
雨宮天さん:もう5年なんですね! 実は、いまだにエリザベスを演じるうえで悩むことが多いです(笑)。正反対といっていいほど自分と性格が似ていなくて。「共感」ではなく「理解」しようと努めてきたのですが、今も考えさせられることが多いです。
前クールの最終話で、エリザベスがメリオダスを抱きしめて「大丈夫よメリオダス」というシーンがあるのですが、私の持つすべての包容力や優しさを注いで演じたのに「もっと母性を」と言われてなかなかOKが出なくて。「母性ってなんだ?」と、すごく悩みました。
悠木碧さん:アニメ『七つの大罪』が始まる時、私は「絶対この作品はディアンヌ!」と思っていたら、本当にディアンヌのオーディションの話がきて、運命を感じました。ディアンヌは明るくて素直でいい子なんですけど、私もディアンヌと重なる部分が少なくて。でも何を考えてるか分からないってことはほぼなく、表情で分かっちゃうんです。演じれば演じるほど大好きになりますし、険しいストーリーでもいつもニコニコしているので、「幸せになってほしいな」と親戚のような気持ちになっています。
久野さん:私にとって、TVアニメで5年以上演じ続けている役は初めてですし、私のなかでもホークは大切 な存在です。オーディションを受けるときに初めて原作を読んだのですが、ホークにとって「とんとことことこ」(ホークの足音)は欠かせないものだと思いました。ですが、オーディション原稿には書いてなくて。実際に声に出したいと思い、マネージャーさんと相談しながら挑んだので、役を任せていただけた時は本当に嬉しかったです。そうしてアニメ本編でも言えるようになった……というのは、私の声優人生の中でも特別なことです。
――オーディションの話題が出ましたが、雨宮さんは何かオーディション時のエピソードはありますか?
雨宮さん:私は原作を読ませていただいて、そこで感じたエリザベスの女性らしさみたいなものをずっと考えていましたね。よく受かったものだと思います(笑)。