『ガンダム』ジオン軍にいた「優秀すぎる逸材」3選 無念の途中退場が惜しまれる…
単なるコワモテと思いきや、実は…

●荒々しい猛将が見せた繊細な気配り
ジオン公国「デギン」公王の三男である「ドズル・ザビ」は、宇宙攻撃軍司令だった人物です。持ち前の巨体と荒々しい口調が印象的で、MA「ビグ・ザム」で暴れ回った豪胆な姿を覚えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、改めて『機動戦士ガンダム』を観てみると、ドズルは家庭的で部下思いな面があり、ザビ家のなかでも指折りの人格者だったことが分かります。
宇宙要塞「ソロモン」が地球連邦軍の猛攻を受けた際、ドズルは真っ先に自身の妻子や要塞内にいた女性たちを離脱させています。そして、いよいよ要塞の陥落は免れなくなったとき、部下たちにもソロモンから脱出することを命じました。
しかも将であるドズルは、たったひとりでビグ・ザムに乗り込み、部下が離脱するまでの時間稼ぎを買って出ます。最終的にアムロのガンダムに敗れましたが、ドズルは銃を持って機体から飛び出し、無駄と分かりながらも銃を乱射。そのドズルの気迫はアムロをも圧倒しましたが、最後はビグ・ザムの爆発に巻き込まれて散りました。
そしてドズルは単に人柄が良いだけの武人ではなく、戦闘指揮官としても優秀だったことはセリフの端々から伝わってきます。たとえば劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』では、ソロモンへの増援にビグ・ザム1機しか送らなかった兄のギレンに対し、ドズルは「戦いは数だよ、兄貴!」と反論しました。
連邦がモビルスーツを量産して戦争に勝った結果を踏まえれば、このドズルの意見が正しかったのは明白です。もしドズルが軍のトップに立っていたら、一年戦争はどんな終結を迎えていたのか気になります。
一年戦争に敗れたジオン公国には、途中退場したのが惜しいと感じた優秀な軍人はたくさんいました。「もしも彼らが生きていたら……」そんな妄想が楽しめるのも、ガンダム作品の面白さといえるでしょう。
(大那イブキ)



