風間三姉妹が大活躍! なのに何故スケバン刑事シリーズは3作で終了したのか?
風間三姉妹フィーバーが続くなか第4作の企画は…
「メイキング・オブ・スケバン刑事」のなかで、『スケバン刑事III』終了の知らせの電話を受けた和田先生は、あくまでマンガとしての表現ではありますが、無言で受話器を置いており、それまでの流れを汲むと、第4作の制作を拒んだことが推察される描写でした。
東映が編集に協力している『特撮ヒーローの常識 80年代編』(双葉社)によると、『スケバン刑事III』の後番組である1987年放送開始の『少女コマンドーIZUMI』は、元々スケバン刑事第4作として企画されていていたそうです。
急遽オリジナル企画に変更され、『スケバン刑事』と差別化するため、タイトルに「コマンドー」とあるとおり、バズーカ砲やサバイバル・ソーなどの軍事兵器を使う本格アクションになりました。しかし、視聴者が見たかったのは美少女がスカートを翻してヨーヨーを投げる姿だったようで、本来の予定から大幅に短縮され全15回で終了してしまいます。
和田先生とTVドラマ制作サイドの意思疎通ができていれば、『スケバン刑事』は「仮面ライダー」シリーズや「スーパー戦隊」シリーズのように、長く愛される長期シリーズになっていたかもしれません。しかし、そうなると、そもそも風間三姉妹は誕生せず、和田先生の意向通り孤高のイメージのままの麻宮サキが継承されていった可能性もあります。
(LUIS FIELD)