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『フリーレン』アウラ快進撃の謎 たった数分の出演で人気大爆発の要因は3つある?

TVアニメ『葬送のフリーレン』において、ほんの僅かな時間しか出番のなかったアウラですが、退場から4ヶ月近くが過ぎても高い人気を保っています。アニメ化前はあまり注目されなかったアウラが注目を集めるようになった理由について考えてみます。

500年を生きた大魔族アウラ

ヒンメルに敗北してから研鑽を積み、配下の魔族に加えて多くの手勢を率いて勝利を確信していたアウラ。アニメ『葬送のフリーレン』10話の場面カット (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
ヒンメルに敗北してから研鑽を積み、配下の魔族に加えて多くの手勢を率いて勝利を確信していたアウラ。アニメ『葬送のフリーレン』10話の場面カット (C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 TVアニメ『葬送のフリーレン』では数分、原作マンガでもわずか数ページしか出番のなかったアウラですが、SNSでの人気はいまだ衰えません。二次創作イラストを漁っている人のなかには、フリーレン一行にアウラが加わっていたかのような錯覚をおぼえるほどです。またSNS上での盛り上がりから『葬送のフリーレン』を視聴するまで、アウラを主要キャラと勘違いしていたという人までみられました。

 何故こんなにもアウラは人気キャラになったのでしょうか。アウラ快進撃の謎について考えてみます。

●人気キャラになるのに派手な戦闘シーンは必要ない

 魔王直属の「七崩賢」のひとり、断頭台のアウラは服従の天秤に相手の魂を乗せることで自分よりも魔力の小さい相手を従属させる魔法「アゼリューゼ」でフリーレンと戦いました。500年を生きた大魔族であるアウラの手にかかれば大軍団を操れるほど強力な「アゼリューゼ」ですが、魔力量で負ければ自分が操られるはめになります。

 魔力を偽装していたフリーレンの実力を見誤ったアウラは自滅につながる魔力量比べの結果、自ら首を落とす羽目になりました。ふたりの決闘は抑制的な演出のなか、主に会話劇だけで決着がついたのです。血を操る魔法でフェルンと死闘を繰り広げたリュグナーや、重量感のある戦斧のアニメーションが印象的なリーニエとはまるで違う戦いでした。

 こうして自決したアウラの人気は圧倒的です。セリフの数や登場カット数、バトルシーンの派手さはアウラの人気とはまるで関係がないように見えます。出番が多ければファンの心に「刺さる」とは限らないのでしょう。アウラの人気の秘密はファンの心をくすぐるキャラクター性と、ネットミーム化されやすいセリフにあるのかも知れません。

【画像】ひえっ! これはクールな表情がちょっと怖いフリーレンです(4枚)

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