『魔法使いの夜』に続くか? アニメ化決定後、5年以上”沈黙”続く作品3選
好きな作品のアニメ化が発表されたときの喜びは、ファンであれば誰もが覚えていることでしょう。ところが、正式発表から数年が経過しても続報がほとんど届かない作品もあります。いま、それらはどのような状況にあるのでしょうか?
10周年企画中に「続報」あるか?

ここ最近、人気作のアニメ化決定が相次いでいますが、発表から長らく沈黙が続いている作品も少なくありません。かつては『魔法使いの夜』(原作:奈須きのこ・TYPE-MOON)もそのひとつでした。
2021年12月に劇場アニメ化が発表されて以降、しばらく続報のない状況が続き、つい先日「2026年公開決定」がようやく告知されました。『魔法使いの夜』の続報は無事に届いた一方で、こうした「音沙汰なし」の状態が続いている作品はほかにも存在します。
三上延先生によるミステリー小説『ビブリア古書堂の事件手帖』(KADOKAWA)は、累計発行部数700万部を突破する人気シリーズです。鎌倉の古本屋を舞台に、店主「篠川栞子(しのかわ しおりこ)」と青年「五浦大輔(ごうら だいすけ)」が古書に秘められた謎を解き明かす「ビブリオミステリー」で、TVドラマ化やコミカライズなどのメディア展開も盛んに行われています。
そして2017年2月には実写とアニメの両方で映画化されることが発表され、実写版は2018年11月に黒木華さんと野村周平さんのダブル主演で公開されました。対してアニメ版は決定の発表以降、ほとんど動きがありません。当時は「続報は公式サイトで随時お知らせします」と案内されていたものの、現在はそのサイトにもアクセスできなくなっています。
ネット上ではいまもなお続報を待ち望む声が見受けられますが、10年近く動きがないことを考えると実現は難しいのかもしれません。
2018年に劇場版アニメ化が発表された『僕はロボットごしの君に恋をする』(河出書房新社)も、長らく音沙汰のない状況が続いています。原作は、『リアル鬼ごっこ』などで知られる作家の山田悠介さんが手がけた同題小説です。人型ロボットを使った極秘プロジェクトの裏で、想い人を守るため主人公が奔走するラブストーリーとなっており、アニメ化決定はツイキャス生配信を通じて、作者自らがサプライズ発表しました。
また本作といえば、原作小説の発表時に公開されたプロモーションビデオも印象的でした。各界のトップクリエーター陣が手がけたアニメ映像には、『言の葉の庭』で共演した声優の入野自由さんと花澤香菜さんがキャストとして出演しており、プロモーションビデオの域を超えた完成度の高さも相まって大きな話題を呼びました。
それだけにアニメ化が発表された際には「やば!!! うれしすぎる!」「これは絶対観に行く」「キャストはPVと同じでお願いします!」などと喜びの声が多く寄せられましたが、発表から8年経ったいまもキャストなどの詳細は明らかになっていません。
そしてもう一作、忘れてならないのが、2020年にOVAのアニメ化が発表された『姉なるもの』(KADOKAWA)です。本作はVTuberとしても活躍する飯田ぽち。さんが手がけた人気シリーズで、クトゥルフ神話を下敷きに、「夕」と「千夜」の「異形の姉弟愛」を描きます。
アニメ化はコミックス4巻の発売に合わせて発表され、それを記念して新宿駅構内に大型広告も展開されました。しかし、そうした盛り上がりとは裏腹に、続報が発表されないまま6年が経過しています。
ただ昨年10周年を迎えた『姉なるもの』は、2025年~2026年の2年間にわたってさまざまな特別企画を展開中です。その一環として、「千夜」役に声優の鈴代紗弓さんを起用したシチュエーションボイスドラマが制作されるなど、OVAとは別軸の動きが活発化しています。こうした流れのなかで、アニメの続報が発表される可能性も十分にありそうです。
(ハララ書房)


