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「Wii U」ゲームパッドにあった「謎の端子」 もし使われていたら歴史が変わった?

普段から使い慣れたゲームハードでも、隅から隅まで全体を把握している人は意外と少ないのではないでしょうか。今回は任天堂の「Wii U」に備わっていたものの、一度も使われる機会がなかった「謎の端子」に迫ります。

日の目を浴びることなく終わった「謎の端子」

ゲームを遊べるディスプレイを備えた「Wii U GamePad」(マグミクス編集部撮影)
ゲームを遊べるディスプレイを備えた「Wii U GamePad」(マグミクス編集部撮影)

 家庭用ゲーム機や携帯型ゲーム機など、かつてたくさん遊んだゲームハードでも、意外と知らないことは多いものです。

 例えばROMカセットの挿入口や電源ボタンの場所など、よく触る箇所は当然のように知っていても、周辺機器の接続コネクターのように使用頻度が少ない部分であれば、名称がパッと頭に浮かばない方も多いのではないでしょうか。

 なかには、プレイヤーの大多数が「何のためにあるのか」さえ知らない「謎の端子」も、ひっそりと存在しているのです。今回は、任天堂「Wii U」に備わっていた奇妙な端子に焦点を当てます。

 Nintendo Switchの前世代機にあたるWii Uは、2012年11月18日に任天堂から発売されました。本体の形状は2006年発売の「Wii」を踏襲しつつ、新たに専用コントローラーとして「Wii U GamePad」(以下、GamePad)を同梱。このGamePadは6.2インチの液晶ディスプレイに加え、NFCやモーションセンサーなどもふんだんに搭載し、テレビ画面だけでなくGamePadの画面でもゲームを遊ぶことができました。

 今回注目する「謎の端子」は、機能性に富んだこのGamePadにあるのです。よく調べてみると、GamePadの下部に何やら大きめの端子が備わっているのを確認できます。Wii U本体の取扱説明書によれば、この端子は「外部拡張コネクター」といい、「GamePad用の外部拡張機器を接続します」(原文ママ)と書かれています。

 しかし、この外部拡張コネクターに対応する周辺機器は、現在にいたるまで発売されていません。Wii Uの周辺機器がラインナップされた任天堂の公式サイトを見ても、あるのは「Wii Uマイク」や「バランスWiiボード」などで、いずれも接続に外部拡張コネクターを必要としない製品ばかりです。最終的にはその存在価値をプレイヤーに知られる機会がないまま、Wii UはNintendo Switchへとバトンを渡していきました。

【画像】「えっ…使い道ないの?」これが「Wii U」ゲームパッドにあった謎の端子です(6枚)

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