「何かの伏線?」「マンガを補完?」ONE PIECE原作派は知らない「要注目のアニオリ回」4選
人気マンガ『ONE PIECE』はTVアニメも大人気です。長きにわたりアニメ放送が続くなか、原作の補完や魅力的な演出が含まれたアニメのオリジナル回がたびたび注目を集めています。本記事では、ファンの間で話題を呼んだアニオリ要素を振り返ります。
ルフィの発言に衝撃! アニオリ回で描かれた重要シーン

1997年に連載がスタートしたマンガ『ONE PIECE』は、1999年にはTVアニメも放送が開始され、長きにわたって愛されてきた国民的人気作品です。なかには連載マンガではなく、アニメだけを追っている人もいることでしょう。
そんな同作のアニメでは、これまで数多くのオリジナルエピソードや独自の演出が追加され、原作のストーリーを補完するシーンは好評でした。そこで本記事では、ファンに注目されたアニメ『ONE PIECE』のオリジナルエピソードを振り返ります。
まずは、映画『ONE PIECE FILM RED』の公開を記念して放送された映画連動エピソードから取り上げます。そのなかでは、シャンクス率いる赤髪海賊団がルフィのいるフーシャ村を初めて訪れるシーンが描かれました。原作マンガではルフィとシャンクスが初めて出会ったときの描写はなかったので、これはアニメだけのオリジナルシーンとなります。
フーシャ村に着いた赤髪海賊団に対し、ルフィは「海賊は出てけ!」と辛らつなセリフを投げかけました。もしかするとルフィは、祖父で海軍中将でもあるガープに、「海賊は悪」という考えを教え込まれていたのかもしれません。
そしてルフィに対し、シャンクスは「ほう、この村には手ごわそうな保安官がいるんだな」と粋な言葉を返しました。
この出会いのあと、赤髪海賊団が酒場で談笑するシーンに切り替わり、ルフィは「俺も海賊になりてぇ」と考えをガラッと変えていました。
シャンクスとの初対面のシーン、そして海賊の生き方に魅了された様子のルフィの描写があり、ネット上では「こんな重要なシーンがまさかのアニオリ?」などと驚く反応も目立ちました。
また、TVアニメ序盤のエピソードでは、物語の重要なカギを握っている古代文字「ポーネグリフ」に関係しそうな回がありました。
その注目のシーンは「アラバスタ編」にあたるアニメ102話のことで、この回では仲間とはぐれて砂漠をさまよっていたルフィ、ゾロ、チョッパーが、ひょんなことから地下遺跡に転落してしまいます。
そこにはポーネグリフによく似た石碑があり、チョッパーは「大昔の文字だ」と興味を示します。しかし、ルフィは「どうでもいいじゃん、そんなの」と一蹴し、あっさりと去ってしまいました。
原作マンガにポーネグリフが登場するのはそれより後のことで、アラバスタの地下でロビンが解読するシーンでした。
もし102話に登場した石碑が本物のポーネグリフだとすれば、作中の時系列的には原作マンガよりも早い段階でポーネグリフが登場していたことになります。
当然この段階では、ルフィたちはポーネグリフの存在を知らないので、あっさりした反応になるのは当然のことですが、意味深なアニオリの描写に驚いたファンもいたようです。「本編と関係があるなら、もっと裏の歴史がある伏線なのでは?」「あのタイミングでポーネグリフが出てきたのはいまだに謎…」など、さまざまな反応がありました。