「まだ続きそうだったのに」「無限妄想」 衝撃的終わり方をした人気マンガ
ロボットアニメのオマージュだった?
●『GANTZ』

最終話が賛否の分かれた人気作といえば、2000年から「週刊ヤングジャンプ」で約13年にわたり連載された『GANTZ』(作:奥浩哉)は外せないでしょう。
同作は地下鉄のホームではねられて死んだはずの「玄野計」と幼馴染の「加藤勝」が、謎の球体「GANTZ」が置かれた部屋に転送され、GANTZの命令によって数々の宇宙人と戦うSFアクション作品です。
物語終盤では、巨大異星人が地球に襲来し、玄野や加藤などのガンツメンバーたちは決死の覚悟で戦いを繰り広げます。
クライマックスでは、巨大異星人の間で「軍神」と呼ばれる英雄「イヴァ・グーンド」に名指しで勝負を挑まれた玄野が大勝負を繰り広げ、激闘の果てにGANTZスーツのパワーを高めた状態で相手の頭に突撃し勝利します。
しかし、敵が宇宙船を自爆させてしまい、玄野と加藤は何とか脱出して地球に着いた後、海を長時間漂いました。戦いで死んだ仲間たちや自分たちを待つ愛する人たちのことを思いながら、ようやく陸地にたどり着いたふたりは、ヒロインの「小島多恵」と加藤の弟の「歩」らに出迎えられます。さらに、観衆からの「ありがとう」という言葉を浴びながら、多恵の膝枕で安堵する玄野の顔が描かれて幕を閉じるのでした。
ハッピーエンドであり、清々しいラストにも思えますが、この終わり方に関しては「かけ足すぎて物足りなさがある」「最後があっさりすぎて、もっとほかのキャラのその後とかも描いてほしかった」「なんかいかにもエピローグがありそうな感じだったのに何もない」などの声があがり、賛否が分かれることになりました。
『GANTZ』最終巻の37巻の巻末に掲載された、作者の奥先生へのインタビューによると、最終話の展開は1977年放送のアニメ『無敵超人ザンボット3』のオマージュだったそうです。
奥先生は、「『ザンボット3』では砂浜に神勝平(主人公)が乗った頭部だけが落ちてきて、そこにそれまで彼に好意的じゃなかった人々が集まってきて感謝すると。で、ヒロインが2人いるんですけど、その内のかわいい方は爆弾にされて死に、おカッパでぽっちゃりの地味な方が生き残って彼女の膝枕で主人公がその状況に呆然とした表情で終わるという。それをほぼそのままやってますね」「あれが僕のアニメの理想的な終わり方だったんですよ」と答えていました。
かなり前から決めていた思い入れのあるラストとのことで、奥先生が「自分がやりたいこと」を突き詰めたという『GANTZ』らしい最終話となっています。
(LUIS FIELD)

