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「頭下がる」「1話限定なのに」 実写版でキャラの筋肉を再現した俳優たちの肉体改造

マンガの主人公たちや敵キャラは、普通の人間よりも筋骨隆々に描かれていることが多く、そのため実写版で生身の俳優たちが演じる際はかなりの肉体改造が要求されるケースも少なくありません。特に話題になった例を振り返ります。

筋肉に憑りつかれた男を徹底再現

Netflix映画『シティーハンター』キービジュアル (C)北条司/コアミックス 1985
Netflix映画『シティーハンター』キービジュアル (C)北条司/コアミックス 1985

 バトル系やアクション系マンガの主人公、メインキャラたちは普通の人間よりも「筋骨隆々」に描かれていることが多く、それを3次元に再現するにはかなりの摂生、肉体改造が要求されるケースも少なくありません。これまでも、数々の特別な筋肉を持ったキャラが登場するマンガが実写化されてきました。近年の実力派俳優の「肉体改造」が話題になった例を振り返りましょう。

 2024年4月25日からNetflixでの独占配信が始まり、大きな話題と評判を呼んでいる映画『シティーハンター』(原作:北条司)では、主人公の「冴羽リョウ」を演じる鈴木亮平さんの見事な筋肉が視聴者を驚かせました。服の上からでもかなりの筋量が分かり、リョウが「槇村香」(演:森田望智)に「こっちの世界を見せてやる」と夜のお店で全力の「裸芸(もっこりしょー)」を披露する場面では、鈴木さんがパンツすら脱ぎ捨ててその絞り込まれた体を披露しています。

 NetflixJapanの公式YouTubeでは、鈴木さんがブーメランパンツの柄まで吟味して「冴羽リョウらしさ」を目指したと語っており、まさに渾身の名場面となりました。レビューでも「あれだけ体作りこんで、ガッツリ見せるのはお下劣シーンだけというのが凄みを感じる」「リョウの強さへの説得力がすごい」「銃をあれだけ命中させるにはやっぱ筋肉がないと」と、鈴木亮平版の冴羽リョウに絶賛が集まっています。

 VOGUE JAPANのインタビューでは、鈴木さんは2022年末から2023年にかけての撮影に臨むにあたり、子供の頃からあこがれていた冴羽リョウを再現すべく、じっくりと体を作っていったことが語られています。過去にも役のために太ったり痩せたりと過酷な肉体改造をしていた鈴木さんは、映画『俺物語!!』と大河ドラマ『西郷どん』で体重を増やしたことで、お腹周りの脂肪が落ちづらくなったことも明かしていました。

 それでも「今回の映画は『シティーハンター』の始まりの物語なので、30代前半と想定するとある程度の若々しさは欲しい」「シャープなアクション、衣装とのバランス、顔の痩せ方を総合的に考えて、いわゆる細マッチョな体型を目指そうと決めました」と、徹底した役のための体作りを心掛けたそうです。

 実写版『キングダム』シリーズ(原作:原泰久)では、大将軍「王騎」役の大沢たかおさんが、「主人公を導く作中最強キャラ」を肉体改造で表現しています。秦国のかつての「六大将軍」のひとりである王騎は基本的に甲冑に身を包んでいるキャラですが、2019年の1作目の初登場時からその腕の太さだけで驚いた人も多いのではないでしょうか。

 2016年から約2年ほど休業していた大沢さんは、この王騎役のオファーを受けて復帰を決めたとのことで、2023年7月30日放送の日本テレビ系『おしゃれクリップ』に出演した際は、プロデューサーから「失敗したらネットで一番酷評される役どころ」と言われて奮起し、20kg近い増量を行ったことを語っています。朝は肉を700gと、ご飯を2杯から3杯食べ、2時間後にプロテインを飲んでトレーニングしたそうです。

 そうして演じた王騎は「顔似てないのに似てる」「身体の説得力がエグい」と絶賛されていますが、これまでの実写版3作では主人公の「信」(演:山崎賢人)を見守る立場で、まだ本格的に戦っていません。2024年7月公開の4作目『キングダム 大将軍の帰還』は、予告編で「最終章」とうたわれており、原作でも重要な、王騎とその因縁の相手である趙国三大天「ホウ煖」(演:吉川晃司)との戦いにも注目が集まります。最後にどんなアクションを見せてくれるのでしょうか。

 主人公やメインキャラよりもさらにピンポイントな役で、筋肉によってその異常性を体現した例もありました。高橋一生さん主演のNHKドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズ(原作:荒木飛呂彦)の第4話「ザ・ラン」では、『君と世界が終わる日に』や『ガンニバル』など話題作に出演し続けてきた俳優の笠松将さんが、「橋本陽馬」役で驚異の肉体を見せています。

 駆け出しのモデル兼俳優の橋本は、事務所の社長に言われて始めた筋トレ、特にランニングにのめり込んでいきました。そして、彼女の「早村ミカ」(演:真凛)の賃貸マンションの部屋にボルダリングをするための設備を勝手に取り付け、トレーニングのために彼女の貯金を使い込むなど、どんどんおかしくなっていきます。そして橋本は、ジムで出会った漫画家、岸辺露伴にトレッドミルでの体力勝負で負けた後、命を懸けた狂気のランニング勝負で再戦を挑んでくるのでした。

「筋肉の神」に憑りつかれたという設定で、トレッドミルの速度が時速25kmになるまで走り続けられる肉体を持つ橋本を演じるため、笠松さんは見事な肉体を作り上げています。NHKアーカイブスのインタビューによると、笠松さんはオファーを受けた際に演出の渡辺一貴さんから、トレーニングに関しては、「何もしなくていい」と言われたそうです。笠松さんはそれでも人生初の食事制限をして、肉体を作りこみ、彼女宅のボルダリングの場面ではCGを使わずに「部屋の天井にしがみつく」危険な撮影を成功させました。

「ザ・ラン」は放送後、大きな反響を呼び、「笠松さんの役作りが劇中のキャラクターと相まって壮絶な印象を受ける。これは完全に実写の勝利」「マジで筋トレのために人殺しそうなヤバさと肉体の説得力がすごい」「腸腰筋が美しすぎてそこばっか見てた」と、笠松さんの肉体と演技が絶賛を受けています。

(マグミクス編集部)

【画像】え…っ? 「筋肉のおかげで余計笑える」「マンガみたいな体」 こちらが実写『シティーハンター』鈴木亮平の肉体美です(4枚)

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