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「ギャグどこ行った」「ヒロインの顔が」 衝撃しかない「全員死亡」展開のマンガ

数多くあるマンガ作品には、その数だけさまざまな結末が存在します。なかには「後味の悪い」展開が描かれることもあり、そういったトラウマ作品に感情を揺さぶられた人は少なくないでしょう。ラストで「全員死亡」展開が描かれた名作マンガを振り返ります。

全員死亡展開の先にあるのは「人間の愚かさ」?

衝撃展開を迎える「第1部」のラストが描かれた『ハレンチ学園』50周年記念愛蔵版第3巻(小学館)
衝撃展開を迎える「第1部」のラストが描かれた『ハレンチ学園』50周年記念愛蔵版第3巻(小学館)

 物語終盤で主要キャラだけでなく、主人公までもが死んでしまう「全員死亡」展開を迎えたマンガ作品は、いくつも存在しています。バッドエンドで、後味の悪い読後感を味わった人も少なくないでしょう。

 たとえば押切蓮介先生が手がけたマンガ『ミスミソウ』は、ラストで主人公も死んだことから「後味が悪すぎる」「切ない終わり方」などの声があがり、「トラウママンガ」の代表例としてよく語られています。

 同作の舞台は、主人公である「野咲春花」が転校でやってきた田舎の中学校です。春花はクラスメイトからいじめに遭い、それがエスカレートした結果の事故で、両親は焼き殺されて妹は意識不明の重体となりました。そして、春花の恐るべき復讐が始まります。

 残酷な復讐劇が進められるなかで迎えたラストでは、春花が好意を寄せていた同級生の「相場晄」が異常な嗜好を持っていることを知ります。そして、春花を暴力で支配しようとした相場は春花が撃ったボウガンの矢が目に刺さって死亡し、春花もこれまでに受けた傷によって息絶えてしまうのでした。

 中学生の子供同士による殺し合いの描写や、教師含め次々死んでいく誰も報われない展開に対し、読者からは「終始暗いし、キツイ展開が多いのに、先が気になって仕方なくなる」「凄惨ないじめ描写が辛かったけど、読んで損はない作品」などの声があがっていました。

 また、終盤の「全員死亡」展開で有名な『デビルマン』の作者、永井豪先生は、ギャグマンガでも容赦のない「全滅」展開を描きました。1968年から「少年ジャンプ(当時)」で連載が始まり、大ブームとなった代表作『ハレンチ学園』の第1部のクライマックスでは、キャラが皆殺しにされるという衝撃のラストが訪れます。

 そもそも『ハレンチ学園』は「聖ハレンチ学園」を舞台にギャグが繰り広げられるというスタイルだったものの、過激なお色気描写など問題のあるシーンが増えていき、全国のPTAや教育委員会から編集部に多くの抗議が寄せられたそうです。

 そして、問題の第1部ラストでは、「大日本教育センター」とハレンチ学園が全面戦争を始め、次々とハレンチ学園の生徒が殺害されて、最後には全生徒が息絶えてしまうのでした。この展開は今も語り継がれており、ネット上では「ヒロインのアユちゃんの『顔面が両断』されるシーンは衝撃的だった」「ギャグからの温度差が激しすぎて忘れられない」などの声が出ています。

また、「全滅エンド」では、ジョージ秋山先生による『ザ・ムーン』も忘れられません。同作は、9人の少年少女たちが心をひとつにすることで動く巨大ロボット「ザ・ムーン」を駆使して、悪党たちと戦うという物語です。

 最終話では、宇宙からやってきた「ケンネル星人」が地球を滅ぼすために、動物や植物、人間を死に至らしめるカビを散布します。それを食い止めるため、リーダーの「サンスウ」を筆頭に9人の少年少女が敵によって隠されてしまったザ・ムーンを探し当て、あと少しのところでカビ発生装置にたどり着きそうな場面で、彼らはカビによって倒れてしまいました。そして、ラストに動かなくなったザ・ムーンが「ムーン ムーン」と叫びながら涙を流し、物語は幕を閉じます。

 絶望的なラストに、「多くのマンガを読んできたが、いまだにトップクラスにトラウマ級の衝撃を受けた作品」「永井作品と双璧をなす名作といえばジョージ秋山先生の『ザ・ムーン』」など、忘れられない方も多いようです。

(LUIS FIELD)

【画像】え…っ?「児島美ゆきさん可愛すぎ」「身体検査の巻だと?」 これが衝撃の「実写版ハレンチ学園」です(4枚)

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