『ワンピ』微妙だけどまだ謎もある? 「戦闘不向き」と言われる悪魔の実
『ONE PIECE』の「悪魔の実」は、一口かじれば不思議な能力が身につく果実です。この悪魔の実にはさまざまな能力を得ることができますが、なかには「もはやネタなのでは?」と、読者からささやかれている能力が登場します。
戦闘で役に立ちそうにない悪魔の実とは?

人気マンガ『ONE PIECE』の「悪魔の実」は、「超人(パラミシア)系」「動物(ゾオン)系」「自然(ロギア)系」の3つに分類され、バラエティ豊かな能力があります。しかし、なかには読者から「もはやネタでは?」「戦闘で役に立たないだろ」などと言われ、少し残念な悪魔の実も存在しました。
「便利は便利だけど地味すぎる」「ハズレ能力だろ」とまで言われている悪魔の実が、「パンクハザード編」から「麦わらの一味」に同行することになった、「ワノ国」の侍「錦えもん」が食べた「フクフクの実」です。
フクフクの実の能力は、石や葉っぱを服に変えるといったもので、能力者のイメージした服に着替えることが可能です。しかし、一度脱いだり、服が破損してしまったりした場合には術がとけ、元の姿に戻るという厳しい条件が付いています。
便利な能力ではあるため、麦わらの一味がワノ国に潜伏する際や、当時四皇だった「カイドウ」へ討ち入りのために「鬼ヶ島」へ潜入する際などには、その場所に適した服へと着替えさせ、無用な戦いを避けることができました。
このように、潜伏や潜入の際には便利な能力ではありますが、戦闘においては役に立たないといってもいいでしょう。また、「Mr.2・ボン・クレー」こと「ベンサム」の「マネマネの実」は、顔や髪、声までも他人を真似ることができるため、下位互換となってしまっています。
このことからネット上では、「マネマネの実に劣るし存在意義がちょっと…」「せめて女性キャラが手に入れてくれたら嬉しかった」「そもそも侍として強い錦えもんがもっと強くなれる能力だったらなぁ」といった声も挙がっていました。
「世界経済新聞社」の社長である「モルガンズ」もまた、戦闘では役に立たなそうという声が多い悪魔の実の能力者です。モルガンズは「トリトリの実 モデル『アルバトロス』」という、ゾオン系の悪魔の実を食べています。ゾオン系はモデルになっている動物に姿を変えられるようになり、種類によってはかなり強いですが、この「アルバトロス」はそこまで強力ではないのではないか、と言われています。
まだ能力の詳細は明かされてはいませんが、モルガンズは自ら「飛べない」と発言していました。コミックス第108巻の質問コーナー「SBS」では、作者の尾田栄一郎先生が「モルガンズは『トリトリの実』モデル『アルバトロス』の鳥人型をずっとキープしてる人」と発言しており、飛べない理由はずっとこの形態でいるからだと考えられます。ただ、モデルの「アルバトロス」は飛ぶのに長い助走が必要な「アホウドリ」のことであるため、完全に変身したところで咄嗟には飛べないのかもしれません。
いずれにしても、今まで登場したトリトリの実の能力者たちは簡単に空を飛べていましたし、他に戦闘の役に立ちそうな能力も見当たらず、今のところはかなり不便な能力といえるでしょう。ワノ国編では、モルガンズが政府の諜報機関「サイファーポール」のエージェント「アタっちゃん」を倒していましたが、アホウドリの力のおかげなのか、本人が強いのかは不明です。
ただ、ずっと鳥人型になっていることで、モルガンズの人間としての素顔は隠せているため、過激なジャーナリストである彼にとって、モデルはともかくゾオン系は理想的な悪魔の実なのかもしれません。