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忘れた頃にやって来る『ハンター×ハンター』 新刊発売に「どんな話だったっけ?」

最新エピソードの内容を覚えていますか?

『HUNTER×HUNTER 選挙編 DVD&Blu-ray BOX』 (C)POT(冨樫義博)1998年-2011年 (C)VAP・日本テレビ・マッドハウス
『HUNTER×HUNTER 選挙編 DVD&Blu-ray BOX』 (C)POT(冨樫義博)1998年-2011年 (C)VAP・日本テレビ・マッドハウス

 さて、ここから記憶が曖昧になってきます。なぜ曖昧になるかというと、あまりにも多くのシナリオが入り組んでいるからです。20万人を抱える巨大船「ブラックホエール号」という密室を舞台に、大きな枠で捉えても下記の6つのシナリオが同時進行しています。

・暗黒大陸に行きたいアイザックを抑えようとするハンター協会内部のいざこざ
・ジンと「パリストン」の確執
・緋の目の回収を目指す「クラピカ」
・カキン帝国の王位継承戦、壺中卵の儀(王子は14人)
・カキン王国の王子が『ケツモチ』をするマフィア同士の抗争(三つ巴)
・幻影旅団の「ヒソカ」狩り

 しかもこれらにはそれぞれにサブシナリオが存在し、複雑さはとんでもないことになっています。現在何が起きているのか説明するには、とても紙幅が足りません。そこで2024年7月時点の最新刊である37巻までの状況をかいつまんで紹介しましょう。

 まず継承戦を拒んでいた第9王子「ハルケンブルグ」は儀式が中断できないことを悟り、ジョイント型の強力な念能力に目覚めて第一王子「ベンジャミン」の護衛を殺害します。

 快楽殺人者の第4王子「ツェリードニヒ」は、護衛のハンター「テータ」に殺されかけたことをきっかけに「10秒世界を先行できる」念能力に目覚めました。そして幻影旅団に協力するマフィア「シュウ=ウ一家」の若頭「ヒンリギ」が部下の「ザクロ」と「リンチ」を伴ってヒソカを捜索し、マフィア同士の抗争が始まります。

 クラピカはもっとも立場が弱い「ワブル王子」とその母「オイト」を守ろうと一般人に念能力を広めて、王子同士の争いを抑止する均衡状態を作ろうと奮闘しています。

 これらはすべてショートエピソードで、どれも直接の関係はありません。しかし巨大船の運命という点で有機的に結合しており、かなり読み応えがあります。

 これまでの『HUNTER×HUNTER』では、ゴンや「キルア」など特定のキャラクターを中心に物語が描かれてきました。そのため、分かりやすく力強い展開が魅力だったといえます。

 しかし「王位継承編」では粉々に砕けた破片のような「状況」が無数に描かれており、主役は存在しません。しかし最終的には無関係に思えたエピソードの破片同士が組み合わさって巨大な構造物ができあがると思われます。いったいどのような結末を迎えるのか、いまのところ、まったく先が読めません。

●原作マンガのストックはある?

 38巻の刊行と合わせて短期集中連載はあるのでしょうか。現時点でいっさい情報がありませんが、富樫先生は頻繁にX(旧:Twitter)で仕事の様子をポストしています。もしかしたら書き溜めた原稿があるかもしれません。

 そしてもし連載再開が実現したら久しぶりに『HUNTER×HUNTER』と『ONE PIECE』というジャンプの双璧が復活します。新刊と合わせて連載再開を期待して待ちましょう。

(レトロ@長谷部 耕平)

【画像】センス良すぎ(笑) こちらは公式がネタに走った笑撃グッズです(5枚)

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