エルバフだけじゃなく『ワンピ』のモチーフはそもそも「北欧神話」? 今後起きそうな展開とは
ONE PIECEのクライマックスは最終戦争ラグナロク!?

北欧神話には大きな特徴があります。それは主神オーディンがやがて訪れる終末を知っており、避けられない運命として受け入れた上で準備している点です。北欧神話において、神々はラグナロクが起きて自分たちが滅ぶことを知っているのです。
もしも『ONE PIECE』が北欧神話をモチーフにしており、文字通り天竜人を神とするのなら、最終決戦は天竜人(と海軍)VSロキに率いられた巨人と怪物の軍団ということになるでしょう。天竜人は自らが滅ぶ最終決戦を避けるため、メチャクチャな権力で世界を統治しているのかもしれません。
とはいえ「Dr.ベガパンク」が発表した通り『ONE PIECE』の世界は海に沈みつつあり、革命軍や海賊、古代兵器、異種族、ひとつなぎの大秘宝など、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。単純な大決戦ですべての決着がつくとは思えませんが、1点、北欧神話つながりで気になる要素があります。
●実はラグナロクのあとの世界だった?
オーディンやロキなどの神々だけでなく、巨大なオオカミ「フェンリル」やヨルムンガンドのような怪物たちまでもが次々と倒れていく最終戦争ラグナロクにおいて、最後まで生き残ったのは巨人「スルト」です。スルトが炎の剣を振るうと世界は瞬く間に燃え上がり、海の底に沈んでしまいます。
その後、静寂だけが支配する時間が長く続いた後、突如として緑の大地が浮上しました。神々と巨人の戦いは終焉を迎え、ここから新たに人間の世界が始まるのです。ラグナロクで死んだ神々はというと、消滅したのではなく天上の黄金に輝く「ギムレーの館」で幸福に暮らします。これが北欧神話の締めくくりです。
この展開からすると、もしかしたら『ONE PIECE』世界はこれからラグナロクを迎えるというよりも、ラグナロクが終わったあとの世界がモチーフになっているようにも思えます。大陸は以前より200m近く水没していますし、神々(天竜人)は天上の館(聖地マリージョア)で何不自由なく暮らしているからです。
ラグナロクが不完全に終わった結果が、現在の『ONE PIECE』世界だと考えると、空白の100年こそが大決戦だったと考えられます。その続きが、これから起きるであろう「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」争奪戦ではないでしょうか。
大戦争で沈んだ世界、高所で贅沢の限りを尽くす天上人、しぶとく生き残った巨人族や人間たちなど『ONE PIECE』世界はラグナロクのifの展開のようです。もしかしたら「ひとつなぎの大秘宝」とは水没した巨大な大陸のことであり、それが浮上することで、北欧神話の締めくくりのように新時代が到来するのかもしれません。
(レトロ@長谷部 耕平)

