1度のみならず2度までも? 掲載誌の休刊、廃刊を何度も乗り越えた名作マンガ3選
他社から集英社へ移籍した作品も

そのほか、羽海野チカ先生の『ハチミツとクローバー』も掲載誌の休刊を何度か経験しています。同作は美術大学を舞台にした青春群像劇で、宝島社の「このマンガがすごい!」オンナ編では2年連続1位を獲得、アニメやドラマ、さらには実写映画など多くのメディアミックスが展開された人気作です。
おそらく世間一般的には集英社の作品というイメージが強いと思いますが、実は連載を開始した当初は宝島社の「CUTiE Comic」に掲載されていました。しかし同誌が休刊となってしまったことで集英社の「ヤングユー」に移籍後、再び休刊となり、同じ集英社の月刊女性マンガ誌「コーラス」へと移動したのです。そして2006年9月号をもって『ハチミツとクローバー』は無事に最終回を迎えました。
しかし物語が完結に至るまでの道のりは、それなりの苦労があったようです。自身のX(旧:Twitter)を通して羽海野先生が語ったところによると、雑誌の休刊を受けた際、リュックに既刊誌を詰めて先生自ら出版社に営業をかけたといいます。そうした紆余曲折を経て完成させた『ハチミツとクローバー』について、羽海野先生は「3誌に渡り連載を続け 書店員さんや読者さんに支えていただき ゴールまで歩き通した物語です」「自分でも簡単にはもう開けないくらいの何かが詰まっています」と語っていました。
ちなみに宝島社から出版されたコミックスはわずか1巻のみで、集英社版とは表紙のイラストが異なっています。それだけに熱心なファンからは一種のレアアイテムとして扱われ、多くの読者の宝物となっているようです。
(ハララ書房)





