【インタビュー】春アニメで本格展開の『アルゴナビス』、声優たちの音楽への「本気」が見どころ
『アルゴナビス from BanG Dream!』は、超人気コンテンツ『BanG Dream!(バンドリ!)』から派生したボーイズバンドプロジェクト。2020年4月からTVアニメの放映が始まり、キャラクターたちの素顔や物語がさらに明らかになっていきます。同作の音楽プロデューサーを務めるブシロードミュージックの北岡那之さんに、企画の成り立ちや将来の展望について聞きました。
男性ファンも引きつける「本気度」の高さ

作中のキャラクターによるバンド活動と、担当声優によるリアルライブがリンクするボーイズバンドプロジェクト『ARGONAVIS from BanG Dream!』(以下、アルゴナビス)が、2020年4月よりTVアニメを放送開始、2020年後半にはアプリゲームのリリースも予定するなど、本格展開を進めています。
アニメの放送開始は4月10日(金)。函館を拠点とする大学生バンド「アルゴナビス」の物語が展開され、これまでライブや楽曲を通じて登場していたキャラクターたちの素顔が明らかになっていきます。『アルゴナビス』はもともと、ブシロードが展開するガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!』(以下、バンドリ!)から派生し、新たな世界観のもと2018年に誕生したプロジェクトです。
先行する『バンドリ!』は、各キャラクターの担当声優によるライブ活動のほか、アニメ、ゲーム、コミックなどさまざまなメディアミックスで人気を確立し、多くのファンから熱い支持を集めていますが、『アルゴナビス』はこれからさまざまな舞台を通じて大海原へと漕ぎ出すところ。その展望について、同作の音楽プロデューサーをつとめる、ブシロードミュージックの北岡那之さんに聞きました。
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──2019年末にTOKYO DOME CITY HALLで行われた、Argonavisの2nd LIVEを拝見しました。そこでまず驚いたのが、男性ファンの多さです。コンテンツの性質上、女性ファンが100%近いだろうと思っていたのですが……。
北岡那之さん(以下、敬称略)体感としては、女性が6割で男性が4割くらいでしょうか。ガールズバンドの『バンドリ!』の派生作品ですから、まずはそこから入ってきてくれているのだと思います。
──『バンドリ!』の大きな魅力のひとつに、キャラクターを演じる声優による、本気のライブパフォーマンスがありますね。
北岡 『バンドリ!』のプロジェクト自体、主人公の戸山香澄を演じる声優の愛美さんがギターを弾ける、ということからアイデアが生まれています。もし彼女がギターを弾けなければ、『バンドリ!』のアイデアは実現しませんでした。まずギターを弾ける愛美さんという声優がいて、その後に戸山香澄というキャラクターができている。楽曲自体のクオリティを追求することも含め、音楽というものに本気で取り組むことこそ、『バンドリ!』の根幹となる部分なんです。
ですから、どのライブでも当て振り(音源を流すのに合わせて演奏するふりをすること)はありませんし、あり得ません。それは、『アルゴナビス』でも同じです。派生コンテンツへの入口をくぐってきてくれたファンの皆さんから、性別を問わずご支持を頂けているのだとしたら、その本気度を感じ取ってもらえているのだと思います。