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漫画原作者・小池一夫氏の一周忌 高橋留美子、堀井雄二…教え子がエンタメ界を席巻

教え子たちがエンターテイメントを席巻していた

『子連れ狼 一殺五百両編』(主婦の友社)
『子連れ狼 一殺五百両編』(主婦の友社)

『子連れ狼』を手に取り読み進めた筆者は、今まで読んでいた少年マンガとは一味違う人間臭さと殺伐さ、容赦なさにグッと引き込まれるものを感じました。子供、若者が主人公になることが多いマンガの世界で、これほどまでに大人の存在感を感じさせる作品があったのかと、古い作品でありながら、まったく新しい世界を教えられた気分になりました。それから小池一夫氏の作品を追いかけるようになり、いろいろな作品を読むうちに、小池氏が「小池一夫劇画村塾」というクリエイターの養成塾を開いていたことを知ったのです。

「劇画村塾」の出身者は1980年代から現在に至るまで、数多くの傑作、名作を生み出しています。

 小池氏の教え子のひとりである漫画家の高橋留美子氏は、『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』など時代の代表作と言える作品を世に送り出しました。原哲夫氏が描いた『北斗の拳』や『花の慶次』は、筆者にとって少年の頃のバイブルと言える存在です。

『グラップラー刃牙』の板垣恵介氏や『覚悟のススメ』の山口貴由氏も、やはり小池氏の教え子です。小池氏の教えはキャラクター重視で「キャラが起ってないとだめ。キャラが起ってれば面白いマンガ」と一貫しており、思い返せば高橋氏、原氏、板垣氏、山口氏、いずれの作品を見返してみても、強力かつ印象的なキャラクターが必ずと言っていいほど存在しています。

 また、ゲームデザイナーの方面でも、『ドラゴンクエスト』シリーズの堀井雄二氏や『桃太郎電鉄』シリーズのさくまあきら氏、『メタルマックス』シリーズの宮岡寛氏など、多くの教え子がジャンルを代表するレベルの傑作を輩出しています。

 他にも多くの教え子がクリエイターとして現在も活躍中ですが、名前を書くだけでものすごい文字量になるのでこのあたりにしておこうと思います。

 小池氏は80歳を超えてなおTwitterを使いこなし、アプリ『艦隊これくしょん』の「江風」をお気に入りと発言するなど、最後まで好奇心を失わなかった偉大なるクリエイターでした。ここに哀悼の意をささげたいと思います。

(ライター 早川清一朗)

【画像】漫画だけでなくゲームも、小池一夫氏の教え子たちが生んだ名作(8枚)

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