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実写映画『推しの子』ラストは納得できた?改変は? ネタバレなしレビュー

マンガの最終回および最終16巻に不満を持った人にも見てほしい理由がある

映画『【推しの子】 The Final Act』さまざまな場面が集合したポスタービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会
映画『【推しの子】 The Final Act』さまざまな場面が集合したポスタービジュアル (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・東映 (C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会

●最終16巻の描き下ろしに不満があったからこそ

『【推しの子】』の原作マンガの最終回は、その結末そのもののみならず、「駆け足な印象」や「あるキャラクターのモノローグで語りかける演出」も含めて、批判的な意見が多く出ていました。それぞれに不満があった方が、今回の映画ですべてが納得できる……とは正直思えないものの、個人的には「そうきたか」「そっちか」「なるほど」「これはこれで」と、良い終わり方だった、と納得できるものです。

 その理由は、マンガの最終16巻の描き下ろしのおまけ(24ページの描き下ろし追加エピソード)に、個人的に大きく失望したことにもあります。明確には書かないでおきますが、内容は連載時の最終回の触れ込みにあった「【とある真相】が明らかになる」という情報がほぼ詐欺とさえいえる内容で、作画も「ラフ画」のようなものでした。

 何よりの問題点は原作マンガの最終回で感じてしまった「無理やりにでも納得させようとしている」ような居心地の悪さを、さらに強化してしまっていると感じたところです。

 送り手側が受け手の気持ちを代弁しているようで、実際は自己完結して聞こえの良い言葉でごまかしているような、不誠実ささえ感じてしまった最終16巻のおまけに比べれば、今回の映画での改変は、なるほど主人公「星野アクア」が「こういう改変で」「こういう言動をする」ことに必然性を感じました。

 それでも、今回の映画での結末でも不満に思う人が一定数いることは想像できます。とあるキャラクターの決着はちゃんとついていないのではないか、この描写は最低限はいるだろう、その展開は物理的にちょっと無理がないか、といった詰めが甘いと思ってしまった部分もありましたし、結末そのものが気に入らない人もいるでしょう。

 それでも、ドラマおよび映画は、スタッフおよびキャストが『【推しの子】』という作品に、さらには実写化というアプローチにも、アイドルという題材にも、真摯に向き合ったことが分かる作品でした。制作が決定しているアニメの第3期以降も、どう完結するか含め楽しみに待ちたいと思います。

(ヒナタカ)

【画像】え…っ? 星野アイの「お母さん」役がいちばん衝撃かも? こちらがみんなびっくりの実写『推しの子』キャストです

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