『ドラクエ』教会に「十字架マーク」はもう無い? 離脱勢は知らない「消えてしまった要素」3選
2026年には40周年を迎える「ドラゴンクエスト」シリーズ。その長い歴史のなかで進化したシステムもあれば、無くなった表現もあります。時代に合わせて変化し、何が「ドラクエ」から失われたのか。その一端に迫ります。
僧侶の装いからも消えた「十字架」

2026年で40年周年を迎える「ドラゴンクエスト」シリーズは、長い歴史とともにさまざまな発展を遂げてきました。そうした変化のなかには、かつて存在し、無くなった要素もあります。果たしてどんなものが無くなったのか、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』でも確認できる「無くなった・変化した要素」について迫ります。
●「教会」にも使われていた、あのデザインが無くなった!?
よくお世話になる施設のひとつに「教会」があります。作品ごとに役割が異なる場合もありますが、死亡した仲間の復活、状態異常の治癒、呪いを解く、セーブなどプレイに欠かせない重要な務めを担っています。
「ドラクエ」の教会を思い出すと、「十字架」を掲げている建物を頭のなかに想像する人も多いことでしょう。もちろん、そのイメージは間違っておらず、「ドラクエ」の教会には「十字架」が掲げられていました。また、お墓や棺桶、僧侶の装いにも「十字架」のデザインを見ることができます。ただしそれは、一定の時期までの話です。
ナンバリングでいえば、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』以降、教会などから「十字架」のデザインが消えました。その流れはいまも続いており、HD-2D版『ドラクエ3』でも「十字架」ではなく燭台をモチーフとしたものになっています。
世界中にさまざまな宗教があることを考えれば、特定の宗教を連想しやすい「十字架」を使い続けるのは避けるのも納得の判断です。海外版の差し替えから始まり、国内版も前述した通り『ドラクエ8』以降は別のモチーフを採用する形となりました。