『ウルトラセブン』の「なんかかっこいい英語の歌」覚えてる? 聴き取れない部分で言ってたこととは
『ウルトラセブン』に英語の挿入歌、ありましたよね? いったい、何と言っていたのでしょうか。大人になったいま、改めてリスニングしてみましょう。
え、こんな簡単だった? いま試される『ウルトラセブン』のリスニング

『ウルトラマン』と比較して、次作『ウルトラセブン』には大人の雰囲気がただよっていました。それを象徴するもののひとつが、「♪ワンツースリフォ ワンツースリフォ…」ではじまる、あの「なんかかっこいい英語の歌」でしょう。ウルトラ警備隊へ出動命令が出た際に挿入されると、にわかに空気が高揚する名曲です。
あの曲のタイトルは「ULTRA SEVEN」で、シンプルな英語表記です。歌唱を担当したのは「ジ・エコーズ」(他名義:ザ・ワンダース)という3人組コーラスグループで、あの尾崎紀世彦さんが在籍していました。作曲は2024年12月26日に亡くなった冬木透さんで、作詞は東京一(円谷一監督の別名義)が担当しています。
さて、作品の演出に多大なる貢献を果たした、この「ULTRA SEVEN」という楽曲なのですが……あれは、何と歌っていたのでしょうか。いま、筆者の記憶のなかにあるこの楽曲の歌詞を、カタカナで表記すると以下のようになります。
「ワンツースリフォ ワンツースリフォ ワンワーン セブーン (繰り返し) タラー フォーミサーイ ファイトー セブーン ウルトラーセブーン」
まったく、書いていて情けなくなりますが、純粋に文字起こしするとこのような結果となりました。なんとなく「ミサーイ」の部分は、「ミサイル」感がありますね。さて、実際のところなんと言っていたのでしょう。
まず、「ワンツースリフォ」の部分は、歌詞でなくコーラス扱いで、カラオケなどでも出てこないようです。それに被さるように聞こえていた「ワンワーン」部分ですが、こちらは「カモーン」と言っています。「タラー フォーミサーイ」は、「Attack the hawkmissile(アタック ザ ホークミサイル)」でした。
その「ホークミサイル」のほか、2番では「アイスラッガー」と、『ウルトラセブン』用語がしっかり組み込まれていたとは驚きです(こんな簡単な英語を聴き取れていなかったことにも驚きです。)
さあこれを踏まえて、大人になった耳で改めて『ULTRA SEVEN』をリスニングしてみましょう。
……本当に情けない限りなのですが、大人の耳をもってしても、最初の「カモーン」は聴き取れませんでした。皆さんもぜひ、お試しください。聴き取れる、聴き取れないは別として、やはりいまもなお、とてもかっこいいのです。
(片野)