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「浜ちゃんそっくり」と話題のウルトラ怪獣←結局、何者? 見た目以上に”強烈”だった正体

SNSで「浜ちゃんにしか見えない」と愛される怪獣M1号。見た目は少し怖いけれど、実はお茶目な一面もありました。特撮ファン以外にも広く知られる、M1号の意外な誕生秘話と伝説の迷言を解説します。

見た目は「そっくり」じゃあ内面は?

日本初の特撮TVドラマができるまでを記した貴重な一冊『「ウルトラQ」の誕生』著:白石雅彦(双葉社)
日本初の特撮TVドラマができるまでを記した貴重な一冊『「ウルトラQ」の誕生』著:白石雅彦(双葉社)

「M1号」という怪獣をご存知でしょうか? 名前だけだと伝わらないかもしれません。では、『ウルトラQ』の第10話「地底超特急西へ」に登場した人工生命体、といえば伝わるでしょうか? おそらく大抵の人は分からないでしょう。それでは、「ダウンタウンの浜田雅功さんにそっくりな怪獣」といえばどうでしょうか。ここにきて、急に「ああ、知ってる」となる人が多いのではないでしょうか。

 今やM1号のビジュアルを想起してもらいたいなら、浜ちゃんを一度、経由するのが最短ルートかもしれません。少なくともSNS上において、M1号は、「浜ちゃんそっくりな怪獣」という認識がすっかり広まっています。

 では実際のところ、このM1号はどんな怪獣だったのでしょうか。浜田さんのイメージが反映されてか、どことなくユーモラスな雰囲気も感じられます。しかし、よく眺めてみれば、顔と体のバランスが不安定で、恐怖を駆り立てる造形です。誰もが一度は見たことある怪獣M1号について、改めておさらいしましょう。

 M1号の初登場は1966年3月6日のことです。『ウルトラQ』の第10話「地底超特急西へ」というエピソードでした。このM1号はとある研究者が開発した人工生命体であり、当初は圧縮されたゲル状細胞群でした。このM1号の細胞群が入ったトランクが、誤って超高速列車で運ばれてしまいます。そして外部刺激で細胞分裂が加速し、かの原人風の怪獣へと変貌を遂げるのでした。

 怪獣となったM1号は操縦機械を勝手に操作し、列車は暴走を開始します。M1号はその怪力と超能力を駆使し、とうとう高速列車は周囲の建造物を巻き込んだ大爆発を起こしてしまうのです。大事故です。

 こう書くと、なるほどM1号は破壊の限りを尽くす、世にも恐ろしい生命体のように思えます。これに浜田さんを重ねるのは、意味が変わってくるでしょう。

 でも、ご安心ください。この第10話「地底超特急西へ」は、『ウルトラQ』屈指のコメディ回です。実際のところ爆発も事故も、ドタバタギャグのテイストで描かれます。最後の爆発シーンでは、このM1号も爆風で宇宙に吹っ飛ばされるのです。

 そしてM1号は地球の衛星軌道を回りながら、唐突に「私はかもめ(※女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワさんの名言)」を人語でつぶやき、物語は幕を閉じます。

 ビジュアルが多少、怖いかもしれませんが、実際はとってもお茶目な怪獣だったのです。そう考えるとビジュアル以外にも、ダウンタウン浜田さんと重なる部分があるのかもしれません。

(片野)

【画像】「ちゃんと似てる(笑)」 ダウンタウン浜田さんと「そっくり」と話題の「M1号」を見比べる(3枚)

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片野

構成作家。1960年代カルチャーを好む。これまでに「ウルトラ」シリーズをはじめとする特撮番組、「ドラゴンクエスト」「ポケットモンスター」など国民的RPGシリーズ、ギャグマンガのジャンルで記事を多数執筆。

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