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「えっ、“突先”見えちゃってる?」 「ウルトラの母」が初登場に“丸出し”だった妙な記憶の謎

『ウルトラマンタロウ』第1話に登場した「ウルトラの母」はなぜかトップレス姿です。一体、あの姿はなんだったのでしょうか。

「ウルトラの母」は逆光のなか、なぜトップレスだったのか?

「ウルトラマンシリーズ -Relax time-ウルトラの母」(BANDAI SPIRITS) (C)円谷プロ
「ウルトラマンシリーズ -Relax time-ウルトラの母」(BANDAI SPIRITS) (C)円谷プロ

「ウルトラの母は太陽のように」、これが『ウルトラマンタロウ』第1話のタイトルです。「ウルトラの母」というのは「ウルトラマンタロウ」の母親であり、またウルトラ兄弟を、その宇宙的な母性で導く神秘的な存在です。

 さて、そんな彼女に関する、未だどうしてもぬぐいきれぬ疑惑があります。

 それは初登場の瞬間、ウルトラの母は「丸出し」だったのではないか、という疑惑です。

 何が「丸出し」なのか。乳房に他なりません。もちろん、ウルトラ戦士は基本的に着衣とも裸体ともつかない、不思議な格好をしています。ウルトラ母も例外でなく、なんとなく「ツインテール」のような頭部、ブラウスのボタンのように、縦に並んだ銀色の装飾、また胸部も女性的な膨らみを有しています。筆者は何も普段のウルトラの母に対し、「丸出し」疑惑をふっかけているわけではありません。

 そうではなく、あくまでも『ウルトラマンタロウ』の第1話「ウルトラの母は太陽のように」に、初登場したときの母のビジュアルに対していっているのです。その時、彼女のバストは私たちが知る「ウルトラの母」のものよりも大きく、そして明らかに人間と同じような、突先があるようにしか見えなかったのです。

 改めて第1話の、当該シーンを観てみましょう。気を失った主人公「東光太郎」に、ウルトラマンタロウとしての命が与えられる場面です。太陽のような光を背に、マントを羽織ったウルトラの母が現れ、両手を広げるのですが……確認しました。

 間違いなくウルトラの母はその時、トップレスでした。これはいったいどういうことなのでしょうか。

 この謎のヒントになるのが、初登場時のウルトラの母の「顔」です。『ウルトラマンタロウ』に登場するウルトラの母はタレ目なのですが、このシーンの母はややつり目です。調べてみると、この時に登場したウルトラの母のスーツは、かなり急ごしらえだったとのことで、間に合わず、仕方なくマスクはウルトラマンのものを、ボディは(こちらは諸説あるのですが)別番組である、トリプルファイターのものを改造したという事情があったのでした。

 たしかに、改めて眺めてみると、バストの部分だけ「取ってつけた感」は否めません。

 結果として実際に登場した「ウルトラの母」は、こんなにも豊満な体型をしておらず、トップレスでもありません。あくまでもこの第1話の、あの場面のみです。ウルトラマンタロウ誕生の瞬間ということで、「母」要素を強調した姿だったと解釈しても、よさそうです。

(片野)

【画像】えっ、スタイル抜群! こちらが「ウルトラの母」をビジュアルです(5枚)

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