絶対「地上波ムリ」な年齢制限アリ実写版　「日本でここまで？」「血まみれ＆丸出し」

シーズン2でさらに年齢制限が厳しくなった？

　人気マンガが原作の実写化作品は、最近は地上波だけでなく、Netflixなどの動画配信サービス限定でドラマ化、映画化されることも増えています。なかには誰もが知る豪華なキャストが出演し、配信サイトで年齢制限が設けられるほど過激なシーン再現され話題になった作品もありました。

●『金魚妻』16+

「グランドジャンプめちゃ」（集英社）にて連載されたマンガ『金魚妻』（作：黒澤R）は、2022年にNetflixとフジテレビの共同制作でドラマ化されています。

　本作は不倫という禁断の恋に溺れる6人の妻の物語が描かれ、1話ではDV、モラハラ気質の夫「平賀卓弥（演：安藤政信）」の妻「平賀さくら（演：篠原涼子）」が、金魚屋の店主「春斗（演：岩田剛典）」と不倫関係になってしまいました。

　原作の生々しい性愛描写は実写でも丁寧に再現されており、篠原涼子さんをはじめ豪華俳優陣の演技が光ります。特に1話冒頭では、卓弥と不倫関係にある「箱崎ゆり葉（演：長谷川京子）」との濃厚なラブシーンが描かれ、その過激さに驚いた人も多かったようです。

　毎話登場する激しい性描写を観ると、16歳以上の年齢が推奨される「16+」のレイティングが付けられているのも納得ですが、不倫に溺れる妻たちはそれぞれ事情を抱えており、各エピソードで異なる人間模様が描かれる点も本作の大きな見どころです。

●『彼女』18+

　中村珍先生のマンガ『羣青』が原作の映画『彼女』は、2021年にNetflixにて独占配信された作品で、いちばん厳しい「18+」のレイティングが設定されています。ラブシーンやヌードシーンの撮影を安全かつ丁寧に進めるための専門職「インティマシー・コーディネーター」が、日本映画で初めて本格導入された作品としても話題になりました。

　本作は、同性愛者の「永澤レイ（演：水原希子）」が、高校時代に思いを寄せていた「篠田七恵（演：さとうほなみ）」にDVを振るっていた夫を殺害し、ふたりで逃避行を繰り広げるという物語です。

　配信開始当時は主に性愛描写の激しさが話題になっていましたが、グロテスクな表現が苦手な人は注意が要ります。レイが七恵の夫を殺害するシーンは衝撃的で、性行為中に隙を突いてメスで首元を刺し、割れたワイングラスでとどめを刺すという血まみれの描写が展開されました。

　また、作中で激しい衝突もありながら愛を育むレイと七恵の姿に感動した人も多く、ふたりの逃避行がどのような終わりを迎えるのかも本作の大きな見どころです。

●『ガンニバル』15+（18+）

　2025年3月19日からシーズン2が配信されたドラマ『ガンニバル』（原作：二宮正明）は、2022年末からDisney+でシーズン1の全7話が配信され、視聴者に衝撃を与えました。

　物語は、山間の「供花村」に赴任した警官「阿川大悟（演：柳楽優弥）」が、「人肉食の風習がある」という噂の真相を追ううちに、自身も村の狂気に飲み込まれていくというサスペンスです。

　本作では遺体の一部を人間が食べるシーンや、村内で絶対的権力をもつ「後藤家」の「あの人（演：澤井一希）」と呼ばれる巨漢の老人が子供の顔の食いちぎる描写などグロテスクな描写もしっかり再現されています。また、4話では大悟を演じる柳楽さんと、妻「有希」を演じた下着姿の吉岡里帆さんとの熱いキスシーンも話題となりました。

　また、3話では実写版オリジナルとなる、トンネル内でのカーチェイスと銃撃戦も描かれており、日本のドラマとは思えないスケール感や演出の切れ味も絶賛されています。

　シーズン2は、Disney+の日本発オリジナルシリーズで初となる「18+」のレイティングが設定されています。完結編となるシーズン2では、序盤から前作を上回る過激さと迫力で警察と後藤家との衝突が描かれており、こちらも銃撃戦含めさっそく話題となりました。

　さらに、物語のキーパーソン「後藤銀（演：倍賞美津子）」の若き日（演：恒松祐里）のエピソードも展開され、絶対に地上波では描けないであろう衝撃的内容が映像化されています。