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没になった「Zガンダム案」だった? 異形の巨大MA「サイコ・ガンダム」が生まれたワケ

マーチャンダイジング全開の露骨なデザイン?

「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE サイコ・ガンダム(グロスカラーVer.)」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ
「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE サイコ・ガンダム(グロスカラーVer.)」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 サイコ・ガンダムは、村上が「初代ガンダムを変形させたら?」とのコンセプトでデザインしたのは一目瞭然です。そして箱型のモビルフォートレス形態は、村上によれば、ロバート・A・ハインラインによるSF小説『宇宙の戦士』に登場した、敵惑星めがけて自由落下を行う降下カプセルがイメージソースになっていたそうで、これはZガンダムに求められていた大気圏突入用マシンに変形する設定とも一致します。

 ちなみにアニメに登場したものは、クリンナップされていますが、基本は大きく変わることなく、外観のほとんどや変形ギミックは村上デザインが踏襲されています。

 ただし、放送当時は完全変形できるサイコ・ガンダムのプラモデルは発売されず、それも標準の1/144ではなく、1/300スケールと小サイズのものしか発売されませんでした。

 特に脚部の変形ギミックが複雑で、完全変形できるプラモは、放送から19年を経た2004年に「HGUC 1/144 サイコ・ガンダム」として初めて発売されました。完成品では、2001年発売の「MS IN ACTION!! サイコ・ガンダム」で脚部の変形が初めて再現されたほか、「GUNDAM FIX FIGURATION METAL COMPOSITE #1002 サイコ・ガンダム」(2007年)などの商品が発売されています。

 実際にこれらの商品に手を取って各パーツを動かしてみると、さすが数々の玩具でならした村上によるデザインだけあって、「なるほど、ここがこうなるのか!」と変形の醍醐味が詰まったデザインであることが分かります。

 しかしながら、村上デザインといえば、子供ならおもちゃを欲しくなる要素が満載ですが、大人の視点で見ると、マーチャンダイジング全開の露骨さから、これが本当にカッコ良いデザインなのか否か、なかなか受け入れ難い人もいるかもしれません。

 サイコ・ガンダムもまた同様で、製作陣はこれを40mクラスに設定し、その違和感を逆手に取って見せ場を作り上げたわけですが、仮にこれがZガンダムの正式なデザインとして採用されて、劇中で新たな主役MSとして登場していたら、果たしてどうなっていたでしょうか。

(田中一)

【画像】えっ、“体育座り”みたい(笑) こちらが異形過ぎるメカ「サイコ・ガンダム」のデザインです(5枚)

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