「元ネタの有名人」が演じた理想の実写化キャラ 「他はありえない」「原作者歓喜」
特定の有名人にそっくりなキャラは、多くの人から「あの人がモデルなのでは?」と噂されることも少なくありません。だからこそ、実写化でモデルとなった人が演じた際には驚くほど再現度が高くなっています。
どう見ても本人だったからみんな納得

人気マンガのキャラのなかには、特定の「有名人」がモデルだと公言されていることも少なくありません。そして、その有名人が実写化作品でキャスティングされると、「むしろ他の人が演じるパターンってあるの?」「もはや本人だと思ってたから、そりゃそうだろ」と、読者からも納得の声もあがります。
●『アンダーカレント』:山崎道夫
2004年より「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載されていたマンガ『アンダーカレント』(作:豊田徹也)は、2023年に映画化されました。国内外で高い評価を受けていた作品の実写化ということに加え、『愛がなんだ』や『街の上で』などのオリジナル作品が高い評価を受けた今泉力哉監督がメガホンを取ったことも、大きな話題を呼んでいました。
夫「悟(演:永山瑛太)」の失踪に途方に暮れながらも、家業の銭湯の経営を再開した主人公「関口かなえ(演:真木よう子)」の前に、謎の男「堀隆之(演:井浦新)」が現れます。住み込みで働くことになった堀との奇妙な共同生活が始まるなか、かなえは友人に紹介された探偵「山崎道夫(演:リリー・フランキー)」の調査から、夫の隠された一面を知ることになりました。
映画公開時、豊田先生は山崎のキャラクター造形について、リリーさんの写真を見ながらイメージをふくらませて描いたことを公表しています。あわせて公開された映画の場面写真と原作のコマの比較画像を見ると、ひょうひょうとしながらもどこか知的な雰囲気が感じられる山崎は、まさにリリーさんがモデルだと納得させられました。ちなみに、撮影現場で豊田先生から自身が山崎のモデルだと聞いたリリーさんは、「緊張感が出た(笑)」と明かしていたそうです。
観客からも「ビジュアルがもう本人なのもあるけど、達観してる感じがすごく合っててほかに適任者がいないくらいぴったり」「ふと核心を突くセリフを言う山崎、普段のリリーさんもそんな感じがあるから自然だった」と、高い評価が集まりました。
●『もやしもん』:美里薫
菌を肉眼で見ることができる主人公「沢木惣右衛門直保」と、農業大学の仲間たちの学園生活を描いたマンガ『もやしもん』(作:石川雅之)は、2010年にドラマ化されています。
実写化の際、キャストが特に注目されたキャラクターは、沢木の先輩「美里薫」でした。酒好きで日本酒の密造を目論む一方、能力を一時的に失った沢木のフォローを行うなど面倒見のいい美里は、お笑いコンビ笑い飯の西田幸治さんそっくりのビジュアルです。
作者の石川先生は長らく美里のキャラクター造形について明らかにしていませんでしたが、笑い飯の特集本『笑い飯全一冊』の描き下ろしマンガで、老け顔で長髪、ヒゲと高身長が印象的な美里のモデルが西田さんだと認めています。
以前から、あまりにもそっくりなビジュアルで「実写化するなら絶対に西田さんに演じてほしい」と言われていたこともあり、西田さんが美里役に決定した時点で完璧なキャスティングが大きな話題を集めていました。
●『アゲイン!!』:宇佐美良子
2011年から「週刊少年マガジン」(講談社)で連載されていたマンガ『アゲイン!!』(作:久保ミツロウ)は、不遇の高校3年間を過ごした主人公「今村金一郎」が3年前の入学式の朝にタイムスリップして、憧れていた「宇佐美良子」との再会をきっかけに、応援部の建て直しを決意するストーリーです。本作は2014年にドラマ化され、元ももいろクローバー(現:ももいろクローバーZ)の女優、早見あかりさんが宇佐美を演じました。
作者の久保先生はドラマ化のタイミングで、連載が始まった同年にももクロを脱退した早見さんが、宇佐美のモデルであることを明かしています。当時、「女優を目指す彼女を応援したい」という気持ちで、彼女が演じているイメージで描いていたそうです。
キリッとした太眉と意志の強い瞳が印象的な宇佐美には、連載当初から「めちゃくちゃ似てる」「ドラマ化することがあったら団長は絶対、あかりんにやってほしい」というファンも続出していました。
久保先生の夢が叶ったこのキャスティングはドラマ放送前から話題を呼び、早見さん扮する宇佐美のキャラクタービジュアルとイラストの比較画像が公開された際は、「あらためて見ると本当にそっくり」と再現度に驚く声が多々出ています。
(田中泉)

