推しが出てるから観たら「心折れた」 色々エグ過ぎた実写化ドラマ
バイオレンスな描写が多いマンガを原作とするドラマは、意図的にシーンを差し替えて生々しい表現を避けることも珍しくありません。しかし、深夜放送のドラマや配信限定のドラマのなかには、原作さながらの強烈描写で視聴者の度肝を抜いた作品も見られます。
流血、暴力、殺人シーンで思わず悲鳴?

青年向けマンガを原作とするドラマは、視聴者がギョッとするような暴力、流血シーンが描かれる過激な内容も珍しくありません。深夜帯や配信サービス限定で流れ、人によっては目を背けてしまうほど、バイオレンスな内容のドラマを振り返ります。
●『闇金ウシジマくん』
2014年より放送されていたドラマ『闇金ウシジマくん』(原作:真鍋昌平)は、主人公「丑嶋馨(演:山田孝之)」が経営する、金銭面で「後がない」客たちに暴利で金を貸し付け、返済が滞る債務者を徹底的に追い込んで回収する闇金「カウカウファイナンス」にかかわる人びとを描くドラマです。
2016年に放送された『闇金ウシジマくん Season3』では、原作史上「最も危険」との呼び声が高いエピソード「洗脳くん編」がメインストーリーとなりました。
「洗脳くん編」のメインキャラクターで、雑誌社で働く「上原まゆみ(演:光宗薫)」は、「神堂大道(演:中村倫也)」と名乗る不思議な男との出会いをきっかけに、人生が狂い始めます。
神堂は、一見すると物腰の柔らかい好青年ですが、実際はアメとムチを使い分けてターゲットを洗脳する危険人物です。まゆみの父親にプレゼントを贈ったり、まゆみの母親と肉体関係を持ったりと、さまざまな手口で上原家との距離を急速に縮め、家族全員を手中に収めました。
やがてまゆみと婚約した神堂は、婚約指輪を外していたまゆみの指を「指輪が外れないように」とビール瓶で殴ります。その一方で、「ごめんね、僕に二度とこんなことをさせないでください」と優しく後ろから抱きしめる神堂に、「これが本当の愛なのかもしれない」とまゆみはさらに溺れていってしまうのです。
さらに拷問の末に死亡したまゆみの父親を解体、処分させるという残忍なシーンもあり、視聴者からは「映像化が無理そうな胸糞回をここまでやるなんて信じられなかった」「最悪に最悪を重ねてきて、ますます人には勧められなくなってるけど面白い」といった声もあがっていました。
●『なれの果ての僕ら』
「週刊少年マガジン」および「マガジンポケット」(講談社)で連載されていたマンガ『なれの果ての僕ら』(作:内海八重)は、2023年にドラマ化されています。24時30分からの深夜放送とはいえ、グロテスクな殺人シーンが毎週のように描かれていました。
物語は、同窓会のために集まった主人公「ネズ」こと「真田透(演:井上瑞稀)」たち四ノ塚小学校6年2組の23人が、卒業生のひとり「夢崎みきお(演:犬飼貴丈)」によって監禁されるところから始まります。
みきおは「極限状態での善性を試す」実験のために監禁、命をかけたゲームによって参加者の弱さや過去の因縁を浮き彫りにしていきました。最初のゲームは「毒を飲んだ仲間に解毒剤を渡すためには誰かが代わりに毒を飲まなければいけない」といったお互いの信頼を試すものとなっており、「毒を飲んだ人を助けられる立場」と「相手に信頼されていないと助からない立場」に別れたクラスメイトたちは、醜い争いを繰り広げていきます。信頼を得られず、大量の血を吐いて死んでいく参加者たちの姿は、トラウマになりかねない衝撃的なシーンでした。
ネズを演じた井上さんのファンを中心に、「何も知らずに推しが主演ってだけで観たらグロ過ぎて心が折れた」「お互いを傷つけ合う人間の嫌な面も生々しく描かれていて、苦しくなる回も多かった」といった感想も出ていました。
●『ドンケツ』
2025年4月25日からDMM TVにてドラマ版の配信が始まった極道マンガ『ドンケツ』(作:たーし)は、傍若無人で問題ばかり起こす主人公「ロケマサ」こと「沢田政寿(演:伊藤英明」をはじめとするキャラクターや、バイオレンス描写の再現度で早くも話題となっています。
20年前、敵対組織の建物へロケットランチャーを撃ち込んだ「ロケマサ」は、揉めごとに強引に介入しては金を巻き上げるトラブルメーカーで、出世の見込みがない「ドンケツ(最下位)」のヤクザながらも、不思議と人を惹きつける魅力を持つ人物です。
本作は血と暴力にまみれたバイオレンスな描写も多く、ロケマサは大半のシーンで血まみれになりながら、相手に殴る蹴るの暴行を加えています。さらに、ロケマサの同級生「三宅進(演:三宅健)」が終盤に凄惨な事件を起こす第2話では、トラウマになりかねない出血量のシーンも描かれ、「急にグロくて驚いたし、地上波の放送はまず無理だろうな」と、納得する声も続出していました。
(田中泉)
