『ガンダム』ドムがいるなら青いアイツも? 熟練パイロットが愛した「グフ」開発経緯
「ガンダム」シリーズの、いわゆる「宇宙世紀」の歴史において、モビルスーツ「ドム」の開発に「グフ」の存在が欠かせないことは広く知られた事実です。どのような経緯でそうなっているのかを、改めておさらいします。
グフがいなければドムは存在しない?

2025年5月6日に放送された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第5話では、おなじみ「黒い三連星」の「ガイア」と「オルテガ」が登場し、モビルスーツ(MS)「リック・ドム」を駆る姿がネット上などで話題を集めました。そして、ドムの存在が明らかになったことで、「ということはグフもいるのでは?」という見方が浮上しています。
『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)で描かれた「一年戦争」において、ジオン軍を代表するMSといえば「ザクII」でしょう。ここから、より近接格闘に優れたモビルスーツ(MS)を目指し開発されたのが「グフ」です。
発端となった「第一期陸戦用MS開発計画」が始動し、ジオニック社の「プロトタイプ・グフ」とツィマッド社の「高機動型試作機」の2機がコンペ向けに試作されました。結果として高機動型試作機がザクIIの改修機にすぎないと判断され、ザクIIをベースとしながらも、コックピットや大腿部などの装甲の強化と軽量化を実現したプロトタイプ・グフが選ばれることになったのです。
その後、量産仕様の開発を進めるにあたって、高機動型試作機の設計も統合してロールアウトされた機体が「グフA型」です。その次におなじみの「MS-07B グフ」が開発されました。ファーストガンダムで初登場した際、ザクIIと違う外見に加え、パイロット「ランバ・ラル」が操る「ヒート・ロッド」や「ヒート・サーベル」といった新たな武器に驚いた視聴者も少なくないでしょう。
ちなみにグフは操縦が難しかったことから熟練のパイロットを必要とし、前述したランバ・ラルのほか「ヴィッシュ・ドナヒュー」「マルロ・ガイム」「トーマス・クルツ」「ノリス・パッカード(グフ・カスタム)」といったパイロットたちの搭乗が確認されています。
そして、パーツ単位でブラッシュアップされた「グフ・カスタム」、プロトタイプ・グフに飛行能力を足した「グフ飛行試験型」の最終形態である「グフ・フライトタイプ」なども開発されるなか、戦況によって固定武装を変えられる「C型」シリーズに発展しました。このC型のバリエーションにおいて欠かせない機体といえば、「グフ試作実験機」ではないでしょうか。
グフ試作実験機とはグフの名が入っているものの、ツィマッド社が「プロトタイプ・ドム」開発のためのデータ収集用に建造した機体です。型式番号も便宜上のもので、言うなれば開発系譜上、グフとドムの中間に位置します。そして、グフ試作実験機のデータをもとにプロトタイプ・ドムが開発され、ドムの系譜が始まるのでした。
グフの系譜があったことでドムが誕生したという流れがあるなか、ドムが存在する『ジークアクス』で、グフが描かれることはあるのでしょうか。
(LUIS FIELD)


