顔や性別が違っても「再現できちゃった」衝撃キャラ 「バケモンかよ」「まさかの発想」
マンガ、アニメの実写化作品で原作ファンが特に注目するのが、キャラクターの再現度です。あまりにも2次元よりのキャラクターが、意外にも実写で再現できていると「嘘だろ?!」と驚愕の声多々出ます
いつものビジュアルとのギャップがエグい!

人気マンガには、2次元ならではのビジュアルのキャラクターも多く登場します。そういったキャラが目立つ作品の実写化が発表されると、「あのキャラクターはマンガだからこそなのに」「中途半端に再現したらコスプレになりそう」と、不安視するファンも少なくありません。
しかし、衣装や特殊メイク、キャストの演技で、驚くほど高いクオリティーで再現されたキャラクターもいました。
●『ドンケツ』沢田政寿/ロケマサ(演:伊藤英明)
武闘派ヤクザ「ロケマサ」が主人公の人気マンガ『ドンケツ』(作:たーし)は、2025年4月よりDMM TVで実写版のドラマが配信されています。
本作の主人公「沢田政寿」は、かつて敵対組織にロケットランチャーを撃ち込んために「ロケマサ」という異名を持ち、腕力に物を言わせて金をたかることもある要注意人物です。大柄で人相も悪いビジュアルのため、実写化が発表された際は「身長も高いし、芸能界で演じられる人が限られそう」と、キャストがイメージできないファンも少なくありませんでした。
そんなファンの間でも注目されていたロケマサのキャストは、高身長ながら「さわやかイケメン」のイメージも強い伊藤英明さんでした。伊藤さんはロケマサについて、「生身の人間が演じるような役ではない」と思ったそうで、オファーが来た際も自分がロケマサ役だとは考えていなかったとインタビューで話しています。
しかし、伊藤さんはロケマサを演じるにあたり体重を15kg増やしたほか、剃りを入れたり丸坊主にしたりと、徹底的にビジュアルを近付けました。その甲斐もあって、原作ファンも「『ロケマサのデカさと伊藤英明じゃ違いすぎ』って思って見たら、バケモンみたいな体付きになっててビビった」「風貌似せすぎててキャスト見るまでマジで気付かんかった、役者すげえ」「低い声も北九州弁もハマってる」と、驚く仕上がりになっています。
●『映画 おそ松さん』チビ太(演:桜田ひより)
2022年に公開された『映画 おそ松さん』は、赤塚不二夫先生のマンガ『おそ松くん』に登場する6つ子たちが、自堕落なニートに成長した日常を描いたアニメ『おそ松さん』の実写版です。6つ子たちを、人気アイドルグループのSnow Manが演じたことも大きな話題となりました。
6つ子たちに加え、サブキャラクターを演じるキャストも注目されており、なかでも女優の桜田ひよりさん演じる丸刈りでべらんめえ口調の「チビ太」には「ぱっと見で誰か分からなかった」「性別違うしまさかすぎるキャストだけど、チビ太感すごい」と驚きの声があがっています。
桜田さんは『彼女、お借りします』の「水上梨々」役や『東京喰種 トーキョーグール』の「笛口雛実」役など、それまでは美少女のヒロインや妹的な存在のキャラクターを演じていました。そんなイメージのあった桜田さん扮するチビ太は、ビジュアルだけでなく切れ味鋭いツッコミもみごとで、6つ子に負けない強烈なインパクトを残しています。
●『トラさん~僕が猫になったワケ~』高畑寿々男 / トラさん(演:北山宏光)
2014年から2019年に渡って掲載誌を変えながら連載されていたマンガ『トラさん』(作:板羽皆)は、2019年に『トラさん~僕が猫になったワケ~』のタイトルで実写映画が公開されました。
本作は酒とギャンブルに溺れる主人公「高畑寿々男(演:北山宏光)」が、交通事故であっけなく命を落とした後に「トラさん」という猫の姿で現世に舞い戻るストーリーです。原作マンガでは寿々男はあの世の裁判によって完全な猫の姿になっていますが、映画では北山さんが猫の着ぐるみを着て演じています。
さらに家族にも言葉が通じず、苦悩するトラさんに「猫の先輩」としてアドバイスする白猫「ホワイテスト」を演じた飯豊まりえさんも同じく猫の着ぐるみで出演しており、ふたりのかわいらしい着ぐるみ姿には大きな反響が集まっていました。
猫の姿を着ぐるみで再現する演出はコメディー要素も強いものの、「ストーリー自体は家族愛がメインだから、着ぐるみとのギャップもあって良かった」「猫の部分どうするんだろうと思ってたけど、着ぐるみで再現するのは斬新だった」と高い評価も出ています。
(田中泉)