「全滅」よりイヤな「精神崩壊」も? 昭和ロボアニメの後味が悪すぎた最終話
昭和に放送されたロボットアニメには、後味の悪い結末の作品がいくつもあります。いまだに語り草となるほどのバッドエンドや、打ち切りよって駆け足となったラストなど挙げたらキリがありません。そういった後味が悪すぎた昭和のロボットアニメを振り返りましょう。
せっかく結末を見届けたのに後味が悪すぎる

これまで、さまざまなロボットアニメが放送されてきたなかで、特に昭和の作品に注目すると、「後味が悪い」「モヤモヤする」といった最終話が数多く存在します。
たとえば、1980年から1981年まで放送された『宇宙戦士バルディオス』のラストでは、いわゆる「鬱エンド」が描かれました。同作は皇帝殺しの濡れ衣を着せられて地球に飛ばされた主人公「マリン・レイガン」が、合体ロボ「バルディオス」に搭乗して侵略者「アルデバロン」と戦う物語です。
最終話「破滅への序曲」ではアルデバロンの皇帝親衛隊「ガットラー」により、人工太陽を用いて南極と北極を溶かす作戦が実行されます。そして、大津波が発生したのちに都市の崩壊や大勢の人が犠牲になり、最終的には30億人以上の人びとが死んでしまいました。
また、終わり方のインパクトも強烈で、沈みゆく人びとをバックに「完」という文字が映し出されて物語の幕を閉じるのです。あまりにも救いのない全滅エンドのため、いまだにSNS上には「後味が悪すぎる」といった感想が目立ちます。
ちなみに、1981年公開の劇場版『宇宙戦士バルディオス』の場合は大洪水が発生したうえに、50万メガトンの核兵器で地球が汚染される様子も描かれ、アニメ版よりもさらに悲しい展開になりました。
そのほか、1984年に放送が始まった『超攻速ガルビオン』のラストも物議をかもす展開となりました。同作は、「無宇(ムウ)」や「麻矢(マヤ)」が主役メカ「ガルビオン」を駆って、悪党の秘密組織「シャドウ」と戦う姿を描いた作品です。
本作はもともと50話ほどの放送を予定していたものの、メインスポンサーの倒産をきっかけに22話で打ち切りとなります。その影響で、肝心の最終話のラストは止め絵とナレーションで一気に締めくくられ、あっさりと物語の幕を閉じてしまうのです。しかも、語られたのはメインキャラの無宇や麻矢ではなく、シャドウの幹部「ヘンリー・マクミラン」のことで、彼の顏のアップを映したまま「おわり」とテロップが出るのでした。
また、昭和のロボットアニメでは、ラストに主要キャラの精神崩壊が描かれ後味の悪さが際立った作品もあります。1984年から1985年まで放送された『重戦機エルガイム』も、それに該当するでしょう。
同作は「二重太陽サンズ」を中心に5つの惑星が配された「ペンタゴナ・ワールド」を舞台に、主人公「ダバ・マイロード」が反乱軍を率いて、圧制者「オルドナ・ポセイダル」に反旗を翻す物語です。
『重戦機エルガイム』最終話では決戦を終えたダバが、人格が崩壊した義妹の「クワサン・オリビー」とともに故郷の惑星に帰るという結末が描かれます。宇宙船に乗るためにダバがオリビーを抱えた際、オリビーは異様な笑い声をあげ、それを見た仲間「ギャブレット・ギャブレー」は「あれは、一生治らん」と言葉をもらしており、余計に後味の悪さを助長しました。
(LUIS FIELD)
