『鬼滅の刃』は出会いと縁の物語 つい考えてしまう「もし猗窩座と会ったのが…?」
猗窩座が無惨ではなく産屋敷家と出会っていたら?
最後に取り上げたいのは、上弦の鬼であり、炭治郎の宿敵でもある猗窩座です。彼は人間の頃、伯治(はくじ)という名前で病弱な父のために盗みを繰り返していました。父が亡くなった後、武術の師匠となる慶蔵と彼の娘・恋雪と出会ってからは、人間らしい生活を送ることができましたが、慶蔵と恋雪は隣の剣術道場によって毒殺されてしまいます。こと切れたふたりを前に暴走した伯治は、剣術道場の門下生67名を素手で手にかけてしまいました。
復讐を果たし、何もかもがどうでもよくなった伯治は、その直後に無惨と出会い鬼にされます。しかし、彼が鬼殺隊側の人間、例えば産屋敷家の者と出会っていたらどうなっていたのでしょう。もし罪を償うために鬼殺隊士となっていたら、拳を使用する前代未聞の柱が生まれていた可能性も考えられます。あるいは、犯した罪の重さから極刑は免れられなかったとしても、もう少し早く人間らしい人生が送れたかもしれません。
3人以外の登場人物にも、彼らの運命を決定づけたターニングポイントが数多くあります。それぞれのシーンを思い出すたび、「もしこうなっていたら」という考えを巡らせたくなるのが、『鬼滅の刃』の魅力ではないでしょうか。皆さんの心から離れない、キャラクターたちの「IFストーリー」は何ですか?
(サトートモロー)



